夫が坊主デビューした。
コロナ以降、夫の髪は私が家で電動バリカンと散髪バサミを駆使して散髪している。
電動バリカンはアタッチメントを付けると髪を切る長さを一定に保つことができる。最初は長めに設定していたのだけど、夫が「短い方がスッキリしていいかも」と言うので、いつしか設定を短くするようになっていた。
最近は1番短いアタッチメントと散髪バサミを使っていたのだけど、夫が「スパッとやってくれ」と言い出した。
「会社員が坊主って大丈夫なの?」と確認したところ「もうみんな見慣れたと思うからヘーキヘーキ」と言うのでアタッチメントを外して刈り上げた。イメージとしては映画『フルメタル・ジャケット』の最初の場面みたいな感じ。
バリカンで無慈悲に夫の頭を刈り上げた。
……良いじゃないか。
実は私は坊主スキー。『シティハンター』では冴羽獠より伊集院隼人(海坊主)の方が好きだったんだもの。坊主上等。ドンと来いだ!
夫は坊主頭で出勤。意外にも会社では誰も突っ込まなかったとのこと。普通のサラリーマンカットからいきなり坊主になったらビックリするかもだけど、段階を経てどんどん短くなっていったので違和感がなかったのかも知れない。
月に1回会っている義母からも特に何も言わなかった。義母は思ったことを口に出さずにはいられないタイプの人なので、遠慮して言わなかったのではなく、特に気にならなかったのだと思う。
坊主になってみての夫の感想はこんな感じ。
暑さ寒さがダイレクトインなので帽子必須
その気になれば顔を洗う時に頭も洗える
なんだかんだ言って、夫は坊主頭を気に入ったみたい。
そして妻として私が感じたのはコレ。
坊主とスキンヘッドは似て非なるものだった!
私が好きだと思っていたのは坊主頭ではなくてスキンヘッドだったみたい。だけど本気でスキンヘッドにしたいなら、バリカンじゃ駄目だ。剃刀で丁寧に剃り上げないとあのスタイルは保てない。
『シティハンター』の伊集院隼人とか、ヤクザ映画に登場するような坊主の人って意外と手間暇がかかっているんだなぁ…
……それはさておき。坊主頭になって夫はご機嫌だし、私も夫の坊主頭を撫でると幸せな気持ちになれるので、坊主最高…ってなってる。