『赤ちゃんはトップレディがお好き』は1980年代のアメリカ映画。日本はバブルでブイブイ言わせていて、浅野ゆう子とかトレンディドラマが流行っていた頃だったと思う。
前回見た『チェイサー』がイマイチだったので「気楽で明るい映画が観たいな」と視聴した。
感動とかそういうところを求めてみると物足りないかも知れないけれど、気楽に楽しく観るにはもってこいの名作だと思う。
ダイアン・キートンって、最近はあまり見なくなったけれど、当時はブイブイ言わせてたなぁ…と懐かしい気持ちで鑑賞した。
赤ちゃんはトップレディがお好き
赤ちゃんはトップレディがお好き | |
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BABY BOOM | |
監督 | チャールズ・シャイアー |
脚本 | ナンシー・メイヤーズ チャールズ・シャイアー |
製作 | ナンシー・メイヤーズ |
出演者 | ダイアン・キートン ハロルド・ライミス サム・シェパード ジェームズ・スペイダー |
音楽 | ビル・コンティ |
あらすじ
J・C・ワイアット(ダイアン・キートン)は、イエール大学をトップで卒業、ハーバード大学で経営修士号を取得したバリバリのキャリア・ウーマン。ニックネームはタイガー・レディ。
J・Cは彼女と似ている仕事中毒の男性、同棲中。上司からは共同経営者として誘われるほどの凄腕として、充実した毎日を送っていた。
そんなある日、1度だしか会ったことのない姉妹が亡くなり、遺産が残されたとの国際電話が入った。
その遺産というのが、何と、13カ月の赤ちゃんエリザベスだった。
突然、押しつけられた赤ちゃんを抱えてJ・Cは大混乱。エリザベスを養子に出そうとするのだが、エリザベスに情が移ってしまい、それもできない。
子育てと仕事に奮闘するJ・Cだったが、降格を命じられた上に、同棲していた恋人とも別れることに。
J・Cは心機一転、バーモントにある田舎の家を買ってエリザベスとともに引っ越した。
理想的な田舎の生活をするつもりだったが、欠陥だらけの家で修理するだけで貯金を遣い果たし、冬となると雪に埋もれて一歩も外に出られない。
J・Cはリンゴから離乳用のアップルソースを作ってエリザベスに食べる日々を送るなか、過労とストレスでダウンしてしまう。そんなJ・Cを治療したのが獣医のジェフ。いつしかJ・Cはジェフのことを意識するようになる。
J・Cは作り過ぎたアップルソースを村のよろず屋に持ち込むと飛ぶように売れた。
勢いづいたJ・Cは、エリザベスの顔をラベルに印刷してアップルソースを大量生産、“カントリーベビー”として売り出し爆発的に売れ……
感想
『赤ちゃんはトップレディがお好き』はちょっと古めの作品だけど『プラダを着た悪魔』が好きな人なら楽しめると思う。
ザックリ言うと女性が社会的に成功していく系のシンデレラストーリー。『プラダを着た悪魔』と大きく違っているのは「子育て要素があるかないか」ってこと。
ただし子育てと言っても『赤ちゃんはトップレディがお好き』で描かれる子育てに現実味は低い。現役で子育てしている人が見たら「子育て舐めんな」くらいのノリなので、あくまでもコメディとして受け止めて戴きたい。
子育てしながら自分のやりたい仕事を成功させるとか、働く女性からするとパラダイス過ぎ!
仕事が軌道に乗るまでのターンはとにかくドタバタでテンポが良い。ダイアン・キートンのコミカルな演技が理屈抜きで楽しめる。『ゴッドファーザー』で美しい令嬢を演じていた人とはとても思えない。いくつも顔を持っている女優さんって素敵だと思う。
現実の世の中は上手く行かないことばかり。だからこそ、たまにはバカバカしく笑えるコメディ映画も良い。
「そんなに上手くいく訳ないでしょ?」とツッコミどころもあるけれど、観ていて元気の出る映画だと思う。
女性の社会進出とか、子育てとか、フェミニズムとかってテーマが絡む作品って、どうしても真面目寄りになりがちだけど、こういうノリもありだと思う。もちろんファンタジー枠である事は理解しているけれど。
そして映画の本質から少しズレてしまうけれど、赤ちゃん(エリザベス)の可愛さはたまらぬものがあった。0歳~2歳までの赤ちゃんの可愛さは鉄板とは言うものの、その中でも特別に可愛い子を連れてきたな~と感心してしまった。
『赤ちゃんはトップレディがお好き』は、赤ちゃんの可愛さとダイアン・キートンのコミカルな演技を楽しむための映画だと思う。
頭を空っぽにして気楽な映画を観たい時にオススメしたい。
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