七夕を過ぎたと言うのに全く暑くなくて困惑している。
「暑くない」と言っても日によっては最高気温が30度に届く日があるものの、大阪は今のところ「30度に届くか届かないか」って感じ。
昨年の記録を確認してみたところ、昨年の同じ時期は早くも最高気温が33度を越える日が多く、最低気温も高かった。
熱中症で人がバタバタ倒れている時に「今の日本人は弱過ぎる。昔はエアコン無しで過ごしていた」と言う人がいたけれど「そりゃ、この気温だったらエアコン無しも余裕ですわ」みたいな気持ちになってしまった。
我が家は特に涼しい家だから…ってこともあると思うのだけど、この夏は湿度が猛烈に高かった時に1度付けたきりだ。
こんなに涼しくて大丈夫なんだろうか?
しかも、大阪は今年の梅雨、いつも例年に較べると雨が降っていない気がする。
寒い夏…と言うと、私は宮沢賢治の『雨ニモマケズ』を思い出す。
雨ニモマケズ
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ南無無辺行菩薩
南無上行菩薩
南無多宝如来
南無妙法蓮華経
南無釈迦牟尼仏
南無浄行菩薩
南無安立行菩薩青空文庫より引用
私は作物を育てたことはないけれど『雨ニモマケズ』のおかげで「寒い夏は良くない」と脳に刷り込まれている。なので、こう涼しい日が続くと「今年は野菜とか米とか大丈夫なんだろうか?」と心配になってしまう。
それと、このくらいの暑さが本来の日本の暑さなんだろうか?
ここ数年は毎年、夏となると体温に迫るほどの暑さだったから、感覚が狂っているのかも知れない。
そんな訳でもうすぐ夏休みに突入すると言うのに、全く実感が沸かなくて例年のような切迫感をを感じていない。
1週間もすれば夏休みに入るし「お昼ご飯どうしよう問題」もあれば、PTAの夜廻り当番なんかもあったりして、忙しくなることは間違いないと言うのに。
今年の夏はどうなっちゃうんだろう?
……と言うより「こんな心構えで私はこの夏を乗り切れるのだろうか?」ってところろが何より気になる。
今の私に必要なのは夏休みを迎える覚悟と心構え。今のところ、どっちも無い。