週末、娘の部屋を少しばかり片付けた。
今まで娘の部屋はピンク色の絨毯を敷いていたのだけれど、絨毯が劣化して汚くなってきた。しかも毛足がペタンコになったせいでダイソンの力をもっしてして、絨毯に絡まった髪の毛が取れなくなってきたので、思い切って絨毯を剥がしてフローリングに戻した。
「せっかく絨毯も剥がしたことだし…」ということで、軽く片付けをした時に、押入れの天袋に置いている「思い出ボックス」開けたところ、懐かしい玩具が出来て娘とシミジミしてしまった。
それは子ども向けアーケードゲーム『プリティーリズム』で使うアイテム「プリズムストーン」の収納ボックスだった。
娘は私や夫に似ず、ゲームをしないタイプの人間。
一応、3DSは持っているし、友達が来た時は任天堂任天堂Wiiをする事もあるけれど、ゲームはあくまでも「接待用」って感じの扱い。
そんな娘も小学校に入学するまでは、女児の嗜みとして女の子向けの着せ替えリズムゲーム(アーケードゲーム)にハマっていた時期がある。
女の子向けの着せ替えリズムゲームと言うと、現在稼働してるいのは『アイカツフレンズ!』と『キラッとプリ☆チャン』だけど、娘が最初にハマったのは『キラッとプリ☆チャン』の2つ前の筐体『プリティーリズム』だった。
プリティーリズムの思い出
- 『プリティーリズム』(Pretty Rhythm)は、タカラトミーとシンソフィアが共同開発したアーケードゲーム。
- メディアミックス方式でアニメも放送されていた。
- 1プレイは100円。
- 筐体に100円投入するとプリズムストーンが1個出てくる。
- プリズムストーンには着せ替えアイテムとなっていて、プリズムストーンを組み合わせてキャラクターをコーディネートする事が出来る。
- キャラクターは歌いつつフィギュアスケート的なショーを行う。
- 数年前からヲタク女性の間で流行っている『キングオブプリズム』はプリティーリズムのスピンオフ作品。
当時、娘は小学生にもなっておらず、ゲーム自体は下手くそだったのに、大会やイベントにも参加した。
『プリティーリズム』で使うプリズムストーンをゲットするために、マクドナルドのハッピーセットを食べてみたり、イベント配布のプリズムストーンをゲットするために朝早くから出掛けて並んだのも楽しい思い出だ。
「娘がそんなに好きになっている事ならば」と家族一丸となって『プリティーリズム』に取組んだのだけど、娘はあっさり『プリティーリズム』から卒業して『アイカツ』へ。そして『アイカツ』も卒業してしまった。
現在、娘は11歳。『プリキュア』だったり『プリティーリズム』だったり『アイカツ』だったり、色々な物にハマっては、あっさり卒業している。
久しぶりにプリズムストーンを手にとった娘は「『プリティーリズム』楽しかったねぇ」と懐かしそうにキラキラ輝くプリズムストーンを眺めていた。
あんなにハマった事も過ぎてしまえば、楽しかった思い出になっていく。
そんな娘の様子を見ていて、ふと気がついた。
私の中で、早くも体操が「楽しかった思い出」になっている…ってことを。
娘が体操を辞める時はあんなに悩みまくったのに、わずか数ヶ月も経たないうちに思い出になっているだなんて。
他人から見れば馬鹿みたいな事かも知れないけれど『プリキュア』も『プリティーリズム』も『アイカツ』も体操も娘がハマっている時は私も夫も本気だった。
……思うに。本気で取組んだ「何か」はたとえ辞めてしまったとしても確実に「良い思い出」になってくれる気がする。
今後、娘が何にハマっていくのか想像もつかないけれど、何かにハマるこがあれば全力で取組んで欲しいと思うし、私も全力で後押し出来る親でいたい。
全力で取組んだ事は、いつしか楽しかった思い出になる。そしていつか、娘が死ぬまで取り組めるような何かに出会える事を願う。