先日、娘の小学校でPTAの役員選出会議が行われた。
娘の小学校ではPTAの重い役員は6年生の保護者がすることになっていて、毎年1月になると5年生の保護者が全員集められた上で選出される。
PTA活動と言うと全国的にも問題になっているけれど、娘の学校でも重い役は押し付けあい状態。毎年、阿鼻叫喚の地獄絵図が繰り広げられると聞いていた。
- 4時間、無言膠着状態の後、全員でくじ引き
- 仲良しグループで軽い役に立候補して抑えた上で、残りの役をくじ引き
- 会長職以外の役職を全てを抑えた上で仕事で遅刻した人に会長を押し付け
……等々。毎年、なかなかエキサイティングとの事。
ご近所の子育て先輩に聞いたところ「実のところ学年によって選出方法も違うし、揉める度合いも違う」とのことだった。
私。完全にボッチ属性なので「ママ友同志のライングループ」等には一切入っていない。そもそもラインには「体操教室」と「クロネコヤマト」しか友達を入れていない状態。
娘が仲良くている友達の母親とは連絡先を交換しているものの、用事のある時しか連絡しない感じで、プライベートでの付き合いはない。
PTAの役員選出会議は何年かに1度は「意地の悪いグループが楽な役を抑えて、標的と定めた人を重い役にハメめる」みたいな事があると聞いていたので「ちょっと待って…ボッチの私。完全に不利やん…」と当日を迎えるまでドキドキしていた。
そして役員選出会議当日。
まず「この学年まで何もしなかった人の名前を書き出しましょう」と言う意見が出た。要するに「今まで逃げてた人が優先でやりなさいよ」と言う空気が出来てしまったのだ。
そうこうする中で「そもそもPTAの仕事が多過ぎると思う」とか「そうは言っても地域との繋がりがあるからPTAの仕事は減らせないでしょ?」みたいな意見を述べる保護者が登場。
そして、意見を述べた中の1人が「じゃあ、私が会長やります」と手を挙げた。
1人が手を挙げたとたん立候補する人が続出。信じられないことに役員全員が立候補で決まってしまった。くじ引きも押し付けあいも無かったのだ。
全ての役員が決まった後で「もしもの時のための交代要員」が必要になり「交代要員は今まで逃げていた人からクジで選ぼう」となったのだけど、そもそも今まで何もしてこなかった人は「PTAの役員なんて死んでもやるもんか」と言う強い意志を持った人達ばかり。
役員が病気等で、突然交代してくれと言っても、やってくれなさそうな気がしたので「交代要員ならやりますよ」と言うことで、私は交代要員の枠に手を挙げた。
娘の学校のPTA役員選出会議でにスムーズに役員が決まるのは奇跡的なことらしい。
会長に手を挙げてくれる人がいたのが良かったのだと思う。
後から手を挙げた人達のほとんどは「今まで何の役もしなかった人」か「下に兄弟がいる人」だった。
娘の学校の場合、PTAの役員は1度したら免除される。そして複数子どもがいる場合、PTAの役員から逃げ切ることは難しいので、下に兄弟がいる人は「しっかりした会長がいる年にやっておこう」と思って手を挙げたみたいだ。
「今年はPTAの役員しなきゃいけないだろうなぁ~」と覚悟していたので拍子抜けしてしまった。
もしかして、私。保護者的に超ラッキーな年度に当たってしまったのかも。
まだ今年は終わっていないけれど「今年1番のラッキーな出来事でした」と言いたいレペルで嬉しかった。
私は「PTAの役員は死んでもやらない派」ではないけれど、今年は娘がガチで体操に取り組む事が予想されるので「PTAの役員になって夜の送迎に支障が出たら困るな…」って事が、ずっと心に引っ掛かっていたのだ。
もし、そうなってしまったら夜道だろうが何だろうが、娘に1人で歩いてもらうしかなかったのだけど。
大げさだと思われるかも知れないけれど「神様っているのかも!」と思ってしまった。
会長に立候補してくれた人と、それに続いて重い役に手を上げてくれた人達に心から感謝したい。