深頸部膿瘍で入院していた義母が退院した。今回の退院は義兄が付き添ってくれたのでありがたかった。
「一刻も早く手術しないと命の危険が…」って話で手術をして、しばらくICUに居たのだけれど、ICUを出てからはアッっと言う間だった気がする。
実際、ICUを出てからはケロっとしていていつもの義母に戻っていた。順調に回復してくれたのは嬉しいのだけど、元気になってくると大変だった時の事はすっかり忘れて「もっと早く退院出来るのではないか?」「手術がマズかったから回復が遅いのではないか?」などと好き勝手な事を言いだしたのには辟易した。
深頸部膿瘍が重症化したのは義母が病院に行かず放置していた事が原因で「普通では滅多に見られない菌が増殖していた」とのこと。
義母は1日でみるみるうちに悪化したと言っていたけれど、主治医によると「一気にあそこまで悪化するのはあり得ない。かなり放置していたはず」とのことだった。
残念だけど今回は私も義母より主治医の意見が正しいのだろうなぁ…と思う。
以前の日記にもチラリと書いたのだけど、深頸部膿瘍が落ち着いたら腰椎圧迫骨折のためのリハビリ病院に転院する…と言う話が出ていた。
このドサクサで腰椎の骨折箇所が増えている事が発覚した為、「それならば…」言う事だったようだけど、義母は転院を断固拒否。半ば強引に退院することになった。
義母はリハビリが大嫌いで膝の手術をした時も「リハビリが嫌だ」と言う理由から勝手に退院してしまった事がある。
「リハビリの為のに退院なんて納得してくれるかな?」と危惧していたけれど、案の定の結果だった。まぁ100歩譲って退院するのは良いのだけれど「コルセットは気持ち悪いから絶対に付けない!」と義兄に宣言したらしく、なんだかなぁ…と言う感じ。
流石にコルセットだけでも付けて欲しいのだけど、本人が付けないと言うのに無理矢理付けさせる事は不可能だ。一緒に暮らしている訳でもないのだし、こうなってくるとお手上げ状態。
どうして義母はコルセットを付けてくれないのだろう?
たぶん「コルセットは窮屈だ」と言うところと「腰が曲がってたって元気な人はいっぱいいる」と言う考えなのだと思うのだけど、義母の場合は腰椎圧迫骨折が進んで腰が曲がり、目に見えて行動が縮小されて動けなくなっていっている。
確かにテレビなんかを見ていると「腰は曲がってるけど毎日元気に畑に出てます」なんてお年寄りが登場するし、亡くなった義母の母も腰は曲がっていたけれど100歳まで畑に出て働いていた。
だけど、みんな同じように行くとは限らない。実際、義母はすでに「腰が曲がっているけど元気一杯」と言うコースから外れてしまっているのだ。
退院自体は素直に嬉しいと思うし病院を行き来しなくて良いのは楽ちんだけど、そう遠くない日に、また何かありそうで軽く憂鬱だ。
私には義母が1日でも長く元気でいてくれる事を祈ることしか出来ない。先の事を憂いても仕方がないので、なるようになるさと思うことにする。
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