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呪怨 大石圭 角川ホラー文庫

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これまで読んだ作者の作品には、何故だかしらシンパシーのようなものを感じていたので、図書館で見つけて迷わず手に取ったのだけれど、今回の作品はいただけなかった。
映画化もされているとのことだったので、期待していたのだけどなぁ。

良い作品であるとか、悪い作品であるとか言う以前に「自分の趣味とは合わない作品」だったのだ。

私は数あるホラー物のなかでも「理不尽な連続的殺戮」が展開される作品ってイマイチ好きになれないのだ。映画で言うなら『13日の金曜日』タイプと言うといいかも知れない。ことのキッカケは、それなりに意味があったのだろうが、それから先は「殺人場面の繰り返し」になっていたような印象を受けた。

発端の話は「へぇっ」と思って読めたが、それ以降は読んでいて、だんだん飽きてきてしまった。せめてこれが小説でなくて1時間半くらいの映画だったら、それなりに楽しめたのかも知れないが、自分の頭の中でイメージを作って楽しまなくてはいけない「読み物」というジャンルで、この展開は、ちょっとキツイ。

作者は心底「人が殺される場面」を描くのが好きなのだろうなぁ。前に読んだ2冊の殺人場面も、なかなかリアルだったけれど、今回は「楽しんでいる」雰囲気滲み出ていたように思う。4冊目のチャレンジは無いかもしれないなぁ……と思った1冊だった。

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