「名物にうまいものなし」と言う言葉があるけれど、昨今のお土産のお菓子は美味しい物が多いように思う。
何を戴いてもそこそこ美味しいけれど、日持ちするお土産の中では萩の月、信玄餅、博多通りもんの3つは別格に美味い。
しかし、この3つのお土産は類似品がやたら多い。
萩の月。信玄餅。博多通りもん。
例えば博多通りもん。
名前から分かるように福岡県のお土産だけど、大阪にある青木松風庵と言う和菓子屋さんの『月化粧』は見た目から味から博多通りもんにそっくりだ。
調べてみると青木松風庵は博多通りもんを作っている名月堂から暖簾分けしてもらって出来たお店らしいとの話を聞いたので、だとしたら道義的にも「アリ」なのかも知れない。
他に大阪だと泉寿庵と言う和菓子屋さんが出している『蕪楽』と言うお菓子も博多通りもんとそっくり。
そして先日、夫のWEB友達が持ってきてくれたお菓子『京の通りゃんせ』と『惣之助の詩』も、これまた博多通りもんと似た味だった。
- 月化粧
- 蕪楽
- 京の通りゃんせ
- 惣之助の詩
- ままどおる
- ミルク餡まん(セブンイレブン)
恐らく全国各地に類似品が広がっているのだと思う。
もう、こうなってくると「博多通りもん」と言うジャンルの和菓子と言ってもいいような気さえしてくる。
信玄餅と萩の月
この現象は信玄餅と萩の月でも起こっている。
そして類似品と言っても、それはそれで美味しいから凄い。
- 筑芝餅
- 出陣餅
- 桔梗信玄餅
- 箱根力もち
- かすたどん
- 札幌タイムズスクエア
- 月でひろった卵
- とろけるクリームのふわころ(セブンイレブン)
「でも、それってアリなの?」と思わなくもないけれど、類似品をもらっても「わぁ~。これって博多通りもんみたいで美味しいねぇ」とそれはそれは美味しく戴いてしまっている。
パクられた側のお店がどう受け止めているのかは知らないけれど、戴く側としては「まあ、いいか」と言う気持ちになってしまうのだ。
もちろん、やっぱり「元祖」は美味しいし、類似品が出るほどみんなが美味しいと思える味を開発したお店へに対する敬意は持ち続けていたいと思う。
今日は夫が遠方の友人から『惣之助の詩』と言う「博多通りもんっぽいお菓子」を持ち帰ってきた。
久しぶりに食べた「博多通りもんっぽいお菓子」はとても美味しかった。
日本のお土産お菓子って、日本茶にも珈琲にも紅茶にも合うように作られているところが素晴らしい。
美味しいお菓子を世の中に生み出してくれた人達に心から感謝を捧げつつ、珈琲のお供として今日も1つ戴こうと思う。