2026年9月26日。『フェルメール《真珠の耳飾りの少女》展』に行ってきた。
今回のフェルメール展は「真珠の耳飾りの少女が日本に来るのは最後」と言う触れ込みだったこともあって、そもそもチケット確保が難しかった。私もチケットぴあでの抽選では外れていて、tabiwaの先着でチケットを確保した。なおtabiwaの先着は平日の正午スタートだったため、コツと段取りを伝授して夫に託したところ、夫が見事チケットを確保してくれた。
大人気絵画展に挑むにあたり、作戦はシンプルだった。「とにかく朝イチの枠で行く」ってこと。夫は朝イチ入場の枠を確保してくれたのだけど、この日は会期終了の2日前。この日以外の朝イチ回が売り切れていたので選びようが無かったとのことだった。
フェルメール展はミュージアムグッズが大人気でコラボ商品が数日で品切れするだの、グッズが法外なお値段で転売されるだのしていたので、会期終了間近での鑑賞となった私は真珠の耳飾りの真珠をイメージしたイヤリングが欲しかったのだけど「どうせ買えっこないよな~」とグッズに関しては諦めモードで「絵を見る」ことだけ考えて挑んだ。
当日は9時半入場の枠だったのだけど、中之島美術館には8時10分に到着。美術館の外にはすでに待機列が形成されていた。大阪万博を戦った大阪人の私は折りたたみ椅子を持参し、椅子に座って本など読みつつ待ち時間を過ごした。
8時30分に美術館の中に誘導され、8時45分には展示室に入ることができた。9時半入場…ってことだったけど、前倒しで入れることはXで事前に調べていたのだ。

ェルメール《真珠の耳飾りの少女》展
朝イチ回なので混雑を感じることなく、ゆったりと入場。今回のフェルメール展はフェルメールの作品は2点。そしてマウリッツハイス美術館所蔵のオランダの画家の作品が10点。フェルメール以外の10点を鑑賞した後、フェルメールのブースに入ってフェルメールを鑑賞。大トリが『真珠の耳飾りの少女』という構成だった。
ちなみに、フェルメールの2作のみ写真撮影OK。他の作品や解説は写真撮影不可。目玉の作品が写真撮影OKなのは不思議な気がしたけど「写真を撮ってもいいですよ」と言われると、なんとなく「撮っておかないと損かな?」みたいな気持ちになってしまって撮影したものの、大人気美術展は写真撮影不可にしちゃっても良いように思った。
オランダの画家達の絵画もなかなか良かった。レンブラントとかヤン・ステーンとか、日本人大好きだものね。私も好きだけど。私は初めて観たエマヌエル・デ・ウィッテの『想像のカトリック聖堂の内部』が気に入った。壁や天井まで描かれた構図が面白いと思ったし、薄暗い中に差し込む光の描写が美しかった。

フェルメールのブース
そしてワクワクのフェルメールのブース。そんなに混雑してはいなかった。むしろ他の美術展の方が混んでいたよね…くらいの印象。『真珠の耳飾りの少女』に向かう青い回廊に至っては誰もいなくて妙に贅沢空間だった。

ディアナとニンフたち
最初に観たフェルメールは『ディアナとニンフたち』。フェルメール初期の頃の作品。レンブラントの弟子ニコラス・マースの作品と考えられていたらしいのだけど、1885年の修復作業中に偽造された署名の下から「JVMeer」というモノグラムが見つかり、フェルメールの作品であると判明したらしい。
女神と妖精の絵…と言うよりも「貴族の奥様と使用人」みたいな感じがした。フェルメールは物語画家から風俗画家に転向しているのだけど、この絵を見ていると「そりゃ、風俗画家の方が向いてるよね」って気持ちになった。

『真珠の首飾りの少女』展示室
そして大トリ『真珠の耳飾りの少女』。展示室は案外空いていた。最前列は「写真を1枚撮ったら次の人に譲ってください」って方式になっていたけれど2列目以後はゆっくり見てもOKだったし、そもそも1列目も「ギュウギュウ詰め」って感じではなかったので、じっくり見ることができた。

真珠の耳飾りの少女
Xで「わざわざフェルメール展に行かなくても、大塚美術館で十分では?」みたいなポストが話題になっていたけれど、本物と偽物は違う。そして写真や映像で見るのとも違う力がある気がする。私は評論家ではないので、あれこれ語ることはできないけれど、世界中の人が『真珠の耳飾りの少女』に熱狂する理由は分かる気がした。素晴らしいと思ったし、充足感のようなものを感じた。

購入したグッズ
さて。絵画鑑賞の後はお約束のミュージアムショップである。もう物販は狩り尽くされているだろうと諦めていたのだけど……なんと私のお目当てのイヤリングは再入荷されていた。そして本当ならドロップパールのイヤリングだけを買うつもりだったのだけど、別デザインのイヤリングも買ってしまった。さらに言うなら、ラピスラズリのネックレスも買おうかどうしようか迷っていたら夫が「俺が買ってあげるよ」と買ってくれた。ちなみに娘に甘い夫は娘の分もイヤリングを購入。良い父だと思う。
アクセサリー以外にはクリアファイルとポストカードを3枚購入。ポストカードは友達に出すハガキとして使うつもり。クリアファイルは職場で使う。
話題の「ミッフィーのコラボぬいぐるみ」はとても可愛かった。フェルメールの絵を観た後だったら誰でも欲しくなってしまうと思う。私も正直「買っちゃおうかな」とかなり迷った。会計前にふと「よく考えてみたらミッフィー大好きって訳でもないし、そもそも買っても使いどころが無いな」と気付いて売り場に戻した。
そんな訳で会期終了ギリギリに行ったフェルメール展は大満足だった。何かと炎上する展覧会ではあったけれど、地元で『真珠の耳飾りの少女』を観ることができたのはラッキーだった。絵画ヲタクってほどではないし、私は気楽に海外旅行に行けるほどの富豪ではないので、日本に来てくれたのはありがたかった。
私はストレスなく楽しむことができたけれど、これは事前の情報収集の賜物だと思っている。だけど本当はそんなことをしなくてもストレスなく絵画を観たり、グッズを買ったりできるのがベストだとも思う。
チケットが手に入らなかったり、チケットを買って鑑賞することはできても欲しかったグッズが買えなかった人は気の毒に思う。「絵画展は絵を観に行くところ。物を買いに行くところじゃない」って意見もあるだろうけど、行ったら行ったで欲しくなってしまうものなのだなぁ。それについては昔から変わらない気がする。学生時代、自由になるお金が少なかった時も絵画展に行ったら当時もポストカードは買ってしまっていたものなぁ。
この秋から冬は気になる絵画展が沢山ある。山王美術館の『岸田劉生』も気になるし、ハルカス美術館の『アンドリュー・ワイエス展』も捨て難い。香雪美術館の『東京富士美術館所蔵「魅惑の人物表現――人のかたち、心のもよう ジョルジュ・ド・ラ・トゥール、ティントレット、ジャン=フランソワ・ミレー」』も良さげ。
……とは言うものの。仕事に研修。宝塚歌劇にも行かなきゃだし。50キロウォークもある。絵画展に集中することは難しいのだけど、秋冬も何某か観に行きたい。

