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小さな徳を積むおばさん。

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夫と趣味のウォーキングをしていると記念撮影をしている家族に遭遇することが多い。

ウォーキングは「歩く」のがメインの活動だけど、道中に神社があれば立ち寄るし、緑地公園などに立ち寄ることもあれば、季節の花を愛でることもある。神社に行けばお宮参りや七五三の家族連れに出くわすし、公園やお花見スポットに行けば花の前で記念撮影をする家族に遭遇する。

昔と違ってカメラを持っている家族はほとんどいなくて、最近はもっぱらスマホ撮影が主流になっている。お宮参りや七五三だとカメラマン(もしくは写真の腕に自信がある身内)と一緒に来ている家族もいるけれど、大抵の場合は誰か1人が撮影者となり、その人自身は写真におさまらない写真を撮っている。自撮りをしている家族もいるけれど自撮りだと決まりきったポーズになってしまう。

私達家族もそうだった。娘が小さい頃は娘を連れてあちこち出掛けたものだけど、家族3人揃って映っている写真はとても少ない。私と娘。夫と娘。そんな写真ばかり。誰かにカメラを託して撮ってもらった家族3人の写真は、今となっては貴重な物になっている。ましてや「高齢者と一緒の写真」となればさらに貴重。高齢者が親族と一緒の写真に収まる機会があるのであればその場にいる全員で撮るのがベストだと思う。

そんな訳で、私は記念撮影をしている家族連れを見掛けると「撮りましょうか?」と声をかけるようにしている。ご家族の雰囲気もあるので誰彼なしに声を掛けている訳ではなくて、自撮りをしている場合は声を掛けたりしないし、子どもがグズっていたりする時も声をかけない。

家族を前にスマホを向けているお父さんに50歳を過ぎたおばさんが「撮りましょうか?」と声をかけると、お父さんはスマホを預けていそいそと家族の元に走る。2~3回シャッターを切って「確認してくださいね~」と言ってスマホを返す。「けっこうです」と断られた事は1度もない。

他人に「撮りましょうか?」と声を掛けるなんて40代の私にはできなかった。そもそも私は陽キャでもコミュ強でもないのだ。50代になってはじめて「あ…善良そうな50歳過ぎのおばさんは人の警戒心を煽らないんだ」ってことに気付いてから出来るようになった。年を取るのも良いものだと思う。

見ず知らずの人の写真を撮って夫の元に戻ると夫は「徳を積んだね」と笑う。そして「いっぱい徳積んだら宝塚のチケットご用意してくれるかも知れんぞ。ほら、あそこにもいるから行ってこいよ」とも。

……いやいやいや。私は誰彼なしに写真撮りまくるおばさんではないのだ。あくまでも「ちょっとついでに」くらいの話。だけど、それはそれとして。小さい徳を積み重ねることで宝塚のチケットがご用意されると嬉しい。今後も徳を積んでいきたい。

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日記
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