連日、テレビで茨城や宮城の災害の様子が報道されているけれど、予想以上の惨状で被災された方の大変さを思うと気の毒でならない。
「もしも自分が……」と想像すると、突然家や職場があんな状態になってしまったら、どうしたら良いのか途方暮れると思う。だけど途方に暮れたとろこで前には進まないのだから、少しずつなりと片付けていかなければならないと言う感じだろうか。
報道の自由があるとは言うものの被災者にカメラを向けるのは残酷だ。
私があの状態でカメラを向けられたらブチ切れているかも知れない。「これ、見て分りませんか? あなただったらどう思います?」と。
だけど大抵の人は怒るでもなく、困ったような笑みを浮かべてインタビューに答えておられる。もしかしたら、報道されないだけど怒ったり怒鳴ったりする人がいたかも知れないけれど。
あんな事態になっても穏やかでいられるのは凄いと思う。
きっと内心では穏やかなんてものではないだろうし、泣きたいくらいだと思うのだけど、それでも笑みを浮かべるのは日本人の特性って気がする。
海外の人達からは「何を考えているのか分からない」とか「なんでもかんでも笑って誤魔化すのはいかがなものか?」と言われる事があるけれど、大変な時に笑っているのは美徳ではないかと思うのだ。
自分の気持ちを素直に表すのが悪いとは言わないし、泣きたい時に泣き、笑いたい時に笑うのも素晴らしとは思う。だけどひとたび大変な事が起こった時にみんなで泣いてワーワー言ったってどうにもならない。
日本人はとかく自己評価が低い人が多い気がする。
へりくだっていると言うか、自信がないと言うか。伝統文化や技術力だけでなく、国民性だって誇ってもいい。外国人が言うとこのろ「何を考えているか分からない笑い」は日本人の強さの秘密ではないかな……と思ったりする。