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ほどなく、お別れです 長月雨音 小学館文庫

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『ほどなく、お別れです』は映画のCMが気になっていた。そして「葬祭業者の物語って気になるなぁ~でも、劇場に行くほど観たい訳でもないんだなぁ」ってことで原作本を読んでみた。

……私の思っていたよう方向性の作品じゃなくて残念だった。これは単純にミスマッチなので作品自体がどうのこうの…ってことではないのだけど、個人的には壁本に近かった。ゴメン…方向性を知っていたら絶対に読んでなかった。

お仕事小説ではなくて心霊系というこかスピリチュアル系の小説だった。これは思ってたんと違う案件。

今回の感想はネタバレ込なので、ネタバレNGの方はご遠慮ください。

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ほどなく、お別れです

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ザックリとこんな内容
  • 大学生の清水美空はスカイツリー近くの葬儀場でバイトを始める。そこで毒舌な葬祭ディレクターの漆原と出会い、故人の残留思念が視える自身の特殊能力を見抜かれ、様々な訳ありの葬儀を手伝うよう命じられる。
  • 美空は仕事を通じて、突然の死を遂げた故人や遺された家族の複雑な事情に直面する。漆原らと共に、故人が最期に遺したかった真実の想いや未練を汲み取り、遺族が前を向くための真心を尽くした葬儀を模索していく。
  • 物語が進む中で、家族を失った美空自身の過去と葛藤が明かされる。葬儀場での不思議な現象や故人との対話を重ねていく。
  • そして美空は葬祭ディレクターの道へ進む決意を固める。故人の生きた証を丁寧に照らし出す日々を通じ、彼女自身も喪失感を乗り越え、止まっていた自らの時間を動かしていく。

感想

葬儀会社の裏側とか、葬儀会社で働く人達の仕事っぷりを描いた作品だと思って読んだので「思ってたんと違う…」となってしまった訳だけど、たぶん好きな人は好きだと思う。なんかね…40年前の少女を漫画みたいな作品だった。40年前の少女漫画雑誌には必ずホラー枠があったよなぁ~とか。

主人公の美空は霊が見えちゃう系の子だった。霊が見えちゃう美空が葬儀会社で働くのだから、そりゃあそうなるよね…って話だ。そしてテーマ的に考えると「無念の死」みたい話になる訳だけど、お腹の子もろとも死んじゃった妊婦とか、病気で幼くして亡くなった子どもの話とか、狙い過ぎていて正直萎えた。

本当に申し訳ないんだけど人の生死に関わることって、そんなに簡単に解決しないと思うんだな。仕事柄、私はここ数年のうちに子どもの葬儀に2回ほど参列しているので、子どもの葬儀のエピソードについては突っ込みどころしかなかった。

『ほどなく、お別れです』はスピリチュアル系の物語が好きな人ならハマると思うのだけど、そうでなければキツイかも。大人の読み物として弱いと言うか。個人的には受け入れ難いタイプの作品だった。

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