前回の日記で「かかりつけの歯科医の先生が娘に対してやたら気を遣ってくれる」って話を書いたけれど、今日はその続き。
その歯科は娘が幼稚園の頃から通っているのだけど、私達家族は歯科が開院された時から通っている患者一期生。以前通っていた歯科医の先生が病気のため閉院されて居抜きで開院されたとので、その流れででずっとお世話になっている。
歯科医の先生が娘を可愛がってくださるのは、学校の先生が生徒を可愛いと思う感情とか、近所の人や親戚のおばあちゃんが小さい頃から見ている子を特別贔屓目で見てしまうのと同様の感情なのだと思う。
娘は家の中ではアホの子キャラとして生きているけれど、家の外では優等生風。親しい友だちには彼女の素の姿である「アホの子」を発揮しているようだけど、目上の人には優等生っぽい振る舞いをしがち。歯科医の先生は娘の優等生の面を小さい頃から心配してくれていた。
そんな先生がやたらと娘に気遣ってくれるようになったのは、娘が天王寺高校に入学してから。
娘が2年生の頃。先生は娘のいないところでこんな話をしてくれた。
たくさんいる患者の1人に過ぎない娘のことを、こんなに大事に思ってくれていることに感激した。自分の苦しかったときのことなんて、わざわざ口にしたくなかっただろうに。
それはそれとして。歯科医の先生がめちゃくちゃ心配してくださっていたけれど、日記に何度も書いているように私と夫が望むのは娘が良い大学に進学することではないので、この話を聞いた時点ですでに「娘が行きたいのであれば国公立・私学を問わない。浪人OK。下宿OK」と言う気持ちでいたし娘にもそう伝えてあった。
そして、さらに言うなら…先生が見ている娘は本当の姿じゃないのだ。娘が真面目なのは本当だけど、娘が真面目なのは部活であって勉強ではない…って言う。
それはそれとして。人気の私達が通っている歯科は地域では人気の歯科で夫婦で御夫婦歯科医をなさっている開業医。俗に言う「勝ち組」に入る人なのだけど「自分は苦しかった」「良い大学にいくことだけが幸せとは限らない」と話してくれた先生は、今も両親との関係が良くないとの話もしてれた。
歯科医の先生が娘を可愛がってくれる気持ちをありがたく思うと同時に子どもの受験に親がどう関わるか…と言うことを考えさせられた。
親だって人間だもの。間違ってしまうこともある。だけどその間違いが親子の関係を修復不可能のレベルで壊してしまうことがある。娘には健やかに成長して欲しいし、ほどほどに良い感じの親子でいたいと切に願う。
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