私はどちらかと言うと地味な生き方をしていてファッションにはさほど情熱を注がないタイプだけど、美容に興味が無い…って訳じゃない。幼い頃からお姫様になりたかった人間なので綺麗な人は大好きだし、出来ることなら自分自身も綺麗でいたいと思っている。
ここ数年来はずっと「シミ取りしたいな~」と言い続けていいる。
20年前は美容整形って言うと「お金持ちがするもの」とか「ものすごく美容に執着のある人がするもの」みたいな感じだったけれど、近年はグッと身近なものになってきた。
わざわざ都会まで出掛けなくても、私の暮らしている市にもシミ取りレーザーを施術してくれる皮膚科が数軒ある。お値段も手頃で…とは言わないまでも、手の届かない金額ではない。まぁ「自分へのご褒美」であれば、今の私ならやっちゃって良い気がしている。
夫も「いいんじゃないの。やっておいでよ」と言ってくれるけれど、私はずっと口先だけで「シミ取りしたいな~」と言うばかりで行動していない。
……何故か?
「お金がもったいないから」とか「本質的にケチだから」って部分も否定しないけれど、たぶん私はシミ取りに対して本気じゃないのだと思う。思い込んだら一直線の正確なので、それこそ宝塚『ベルサイユのばら』のチケットなどは馬鹿みたいに真剣に挑んでいる。
「仕事が暇な時期にシミ取りしたいな~」とか「娘の受験と重ならない時期にシミ取りしたいな~」と言っているうちは駄目なのだと思う。本当なら「やる」と決めたその瞬間に予約電話を入れるはず。
「ダイエットは明日から」と言いつつお菓子を食べる人のように、私も「シミ取りしたいな~」と言っているだけなのだと思う。
いつの日か…唐突に猛烈に気持ちが盛り上がったら、シミ取りにチャレンジしようと思うので、その時は必ず日記に記録する。絶対に。