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近畿地方のある場所について 背筋 KADOKAWA

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『近畿地方のある場所について』は書店で大量に平積みされているのを見て、ずっと気になっていた1冊。近畿地方(大阪府)で暮らしているので、興味津々。

ネットでも「怖い」と評判なので手に取ってみた。

今回はネタバレ無しでの感想になるので、モヤっとした感じになってしまうかも知れないけれどネタバレしちゃうとどうしようもないタイプの作品なのでご容赦戴きたい。

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近畿地方のある場所について

ザックリとこんな内容
  • 背筋と名乗る主人公は友人であり編集者である小沢と一緒にオカルト雑誌を作っていた。
  • 幾つかの不気味な怪談に近畿地方のある場所がかかわっているのではないかという仮説を立てた二人は調査、考察を進めていく。
  • ところが小沢は現地へ行くと言い残して失踪。行方不明になった小沢の目撃情報を募るため、背筋は雑誌記事を中心に「近畿地方のある場所について」に繋がりそうな怪談や事件を調べていくのだが…

感想

ネタバレせずに感想を書くのが大変難しいのだけど、ザックリ言うと新しいタイプの読み物でノリとしては雨穴の『変な絵』と似ている。『変な絵』と方向性が全く違うのだけど「今までになかったミステリを作ろうぜ~」みたいな意気込みを感じた。

…なるほど、今までになかったタイプの作品だなぁ~と感心した。たぶん…だけど『ムー』とか夏休み頃にテレビで放送されるような心霊番組が好きな人ならそこそこ楽しめると思う。私もそこそこ楽しんだ。

結論から先に書くけど、怖くも無かったし面白くもなかった。

ネタバレせずに説明するのし難しいところだけど、嫌な気持ちにはなったものの「怖い」と言う感情には至らなかった。だけど小中学生…もしかしたら高校生くらいまでなら怖がらせるのは可能だと思う。

そして題名にもなってる「近畿地方のある場所」については、近畿に住んでいるオカルトとかサブカル好きな人なら、モデル地域はふんわりとイメージ出来ると思う。そもそも論ではあるけれど、山の多い日本はどこかしこに「それっぽい地域」はあると思う。

残念だけど私は『近畿地方のある場所について』って作品に対して新しさも面白さも感じなかったのだけど、作者の意気込みとか、やりたい事の方向性が伝わってきたので、そこのところは評価したいし、今後の活躍を期待したい。

微妙に惜しい…もう少し踏み込んで欲しい作品だった。

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