年末と言っても我が家は意外とまったりしている。
おせち料理は作らないし元旦のお雑煮もリストラ。さらに言うなら家族総出で大掃除…なんて事もしない。それじゃあ、いくらなんでもあんまりだろう…と言うことで、先日、大掃除とまではいかないまでも娘の玩具を処分した。
今回、娘の玩具の中でリストラ候補に上がってきたりが子ども用のコスプレドレス。『アナと雪の女王』のアナのドレスとキャラクター物ではないピンクのロングドレス。
娘は10歳にしては身体が小さい方なのでまだ着れると言えば着れるのだけど、一緒に遊んでいるお友達は着れなくなっているし、それ以前に家の中でドレスを着てお姫様ごっこをしなくなってしまった。
娘が自分から「好きだったけど、もう着ないし捨ててもいいよ」と言うのでリストラ候補に乗っかってきた。
娘は意外とアッサリしていたけれど、プリンセスドレスは私の方が捨て難い気持ちになっていた。
『アナと雪の女王』のドレスはディズニーオンアイスに合わせて購入したもので、髪型までバッチリ決めてドレスを着せて出掛けた思い出の一着。
ピンクのロングドレスは娘がサンタクロースに頼んだもの。娘が詳細に書いた「サンタさんへの手紙」を読みながら娘の希望するデザインのドレスわネットで探して購入した思い入れのある一着。
そうは言うものの。まだまだ着られるプリンセスドレス。
押入れの奥でカビ臭くなっていくのなら、小さなプリンセス候補に着てもらう方が幸せだろう…と言うことで、幼稚園児と3歳の娘さんがいるママ友に声をかけてみたところ「是非、譲って欲しい」とのことで、アッサリと次の持ち主が決まった。
「今ならティアラとキラキラのステッキもお付けします」と言うことで、ドレス2着とアクセサリーだのキラキラステッキだのをセットにしてママ友の娘さん達にプレゼントさせてもらった。
翌日「ものすごく喜んでます」とドレスを着た娘さん達の写真が送られてきた。
ドレスを着て満面の笑みで写っている小さなプリンセス達は実に可愛らしくて「この子達にプレゼントして良かったなぁ」と嬉しくなってしまった。
子どもの玩具は使われてこそ華。押入れの奥に仕舞われているより、遊んでもらえる方がずっと良い。
……などと立派な事を書いてみたけれど、どうしても手放せない玩具もある。
私が子どもの頃に使っていたジェニーちゃんシリーズのフローラちゃん人形と娘のリカちゃん人形とそのお洋服一式はプラケースに入れて押入れの奥に仕舞っている。
娘はリカちゃん人形でさえ「捨ててもいいよ」と執着心ゼロだったのだけど私がどうしても手元に置いておきたかったのだ。
ヲタク要素の無い子ってのはファンタジーからの卒業が早くてビックリする。プリキュアの時もそうだったし、シルバニアファミリー、リカちゃん、プリンセスからもアッサリ卒業してしまう。ヲタクの母ときたら、いまだそれらの物から卒業出来ていないと言うのに。
娘10歳。着々と成長している。喜ばしいことではあるけれど、ファンタジーが抜けてきちゃって母はちょっぴり寂しく思う。
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