新しくパソコンを買い替えてからパソコン生活が快適になった。
古いものも好きだけど、機械物に限ってはやっぱり新しい物の方が良いように思う。パソコンを使うようになって、何台乗り換えたかは分からないけれど毎回「凄い！ 使いやすい！ 動作が早い！」と感動する。
「女房と畳は新しい方が良い」と言う言葉があるけれど、昨今はそこにパソコンとスマホを付け加えてもいいんじゃないかと思ったりする。
先代のパソコンはとりあえず動くようにメンテをして二軍落ち。もしもの時のために押入れ待機。古いパソコンなんて役に立たなさそうだけど、今回のパソコントラブルのときも押入れ待機していた先代が活躍してくれたので意外と馬鹿にしたものではない。
パソコンがまともに起動しなくなった時はスマホ片手にグーグルで検索しまくって、どうにか回復しないかと色々試してみたのだけれど「これはどうにもならないわ」と見切りを付けてからは諦めて電源を落とした。
私は専業主婦なので家事がメインで動いているけれど、家事の合間にパソコンでちょいちょい仕事をしている。
当然ながらパソコンの電源を落としてしまうとパソコンは使えない。先代のパソコンで最低限の事は出来たけれど仕事となると役に立たなかった。
その間、暇で暇で仕方がなかった。丁度、実母の入院騒動だの義母の洗濯乾燥機騒動などが落ち着いたタイミンで、家事を片付けてしまうと外出の予定もなく、言葉通り「何もする事がない」という時間が出来てしまったのだ。
私は子どもの手が離れた主婦がパートに出たり、習い事をはじめる理由を身をもって知った。そりゃ、暇だわ。育児とか介護に手が掛からない健康な主婦だったら、家事だけしていても時間を持て余すわ…と。
今まで散々「娘さん1人で専業主婦だったら暇でしょ？」と言われてきて、そのたびにニコニに笑って適当に受け流してきたのだけれど、内心では「は？ 何おっしゃってるの？ 全然暇じゃないですけど？ 家事とパソコン内職と母達の雑用で毎日イッパイイッパイですけど？」と思っていた。
しかし実際のところ「パソコン内職と母達の雑用」が無ければ確かに暇だった。
主婦の仕事って軽くみられがちだけど、実際問題「家事」と言う意味だけで考えるなら、大家族の主婦でもなければ「掃除・洗濯・炊事」程度なら確かに大した事はない気がする。
要するに育児・介護・賃金が発生する労働をしながら「掃除・洗濯・炊事」をしなきゃならないから大変なのだ。
幸い、夫がすぐに新しいパソコンを調達してくれたので暇を持て余す事はなくなったけど、私にとってあれは貴重な体験だった。
いつか本当に暇になったら、有閑マダムっぽく習い事とかしてみたいけど、貧乏暇なしが幸せなのかなと思ったりもする。
