夏が終わろうとしている。本当のところは「夏が終わった」と書きたいところだけど、8月が終わって9月に入ったからと言って毎日涼しくて過ごしやすい訳ではないので「終わろうとしている」と書くのが適切だと思う。
今年の夏は昨年よりも涼しかったように思うものの、だからって過ごしやすかった訳ではなくて、毎日「生きるのに必死」って感じだった。
ありがたいことに無遅刻無欠勤。「ご飯が食べられない」なんてこともなく、家事と仕事をつつがなくこなしていたものの、何かとストレスの多い夏だった。ストレスを解消するために、ちょこちょこ遊びに出掛けたりして、どうにかこうにか乗り切ったな……って感じ。
2026年の夏を振り返ってみてダントツで嬉しかったことを書いておきたい。
この夏。娘は生まれてはじめてバイトを経験した。バイトと言っても単発もので、最初は軽作業。配送センターの仕事だったようで、娘が言うには「私には向いていないと思う」とのこと。
仕事って向き不向きはあると思う。私も工場のライン工的な単純作業は苦手だった。私の場合、学生時代はボランティアに力を注いでいたのでバイト経験は少なめだけど、自分でやってみて「向いてるな」と感じたのは厨房のバイトだった。皿洗い&調理補助。可愛いウェイトレスの制服に憧れてウェイトレスで採用されたのに「厨房が回らない」と皿洗いの手伝いに入ったが最後、2度とウェイトレスの制服を着ることなく、ゴム長を履いてバイト期間を終えたのは懐かしい思い出だ。
話が脱線してしまったけれど、娘はサマーソニック(大阪)の3日間、公式のDrink barでバイトをした。日頃の娘を見ている私は超絶忙しいであろう飲食バイトだなんて娘には無理だと思っていた。家での働きっぷりを見ていると手際も悪いし段取りも悪いし動きが遅い。
- 次に何が必要か考えて動きなさい
- 指示を待つだけじゃなくて見て覚えなさい
- 「察して」なんて甘え。分からないことは自分から聞きなさい
……など、娘と動く時は小言を沢山言わざるを得ない。娘のように動けないバイトなんて使い物にならないだろうし「こんな子どもに育てちゃって申し訳ない」くらいに思っていたし、何なら1日で根を上げてバックレるまであると思っていた。
ところが。娘は3日間のバイトを滞りなく終えてきた。しかも彼女の話を聞くだに、接客もできていたっぽいし、猛烈に忙しい中それなりに働いていたみたい。
- サマソニ、文化祭みたいで楽しい
- 1日目はモタついたけど色々教えてもらってやれるようになった
- 2日目は余裕だった。暇な時間もあって、持て余した
- 2日目は人多過ぎてヤバかった
- 一生ビール入れてた。ビール注ぐコツは掴めた
- 外国人はめちゃ飲む。1人で1回に3杯注文したりする
- 英語は菅ちゃんのノリで頑張った
列をスムーズに捌くコツなどを聞いていると「あれっ? これは仕事の出来ないバイトくんじゃない」と確信した。「初めてのバイトでよく出来たね」と言うと「上手い人見てたら分かるやん?」とのこと。
「上手い人を見てたら分かる」だなんて、家での姿からはとても信じられない。娘は意外と周囲を観察できるタイプだったのだなぁ。娘は飲食仕事はできないタイプの人間だと思っていたので吃驚したし、外では案外ちゃんと頑張れていることが嬉しかった。
サマーソニックの3日間、娘はバイトをしつつ、ライブもちょこちょこ楽しんでいたみたい。熱い中、3日間通して元気に仕事してライブ観て楽しんできた娘の体力には頭が下がる。若いって素晴らしいね。
楽しげな娘の話を聞いているうちに、ふと「私も死ぬまでに1回経験してみたいな」って気持ちになってしまった。サマソニって飛んだり跳ねたりする人しか行っちゃいけないような気がしていたけど、そうでもないのか? LE SSERAFIMとか羊文学なら生で観てみたかった。
それにしても娘よ。外でそんなにキビキビ働けるのなら、家でも頑張ってくれないか? そんな気持ちになりつつも、娘の成長を実感できたことが、私にとってこの夏1番嬉しかった。
