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10万円の祝儀袋を探しながら考えたこと。

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このたび夫側の姪が結婚することになった。親族を招いての結婚式&披露宴は行わないとのことだけど、叔父一家としてお祝いを贈ることになった。

最近……ご祝儀を渡すと言えば入学祝くらいのもので大きな額のお祝いを贈ったことが無かった。友達の結婚祝いは何度も贈ったことがあるけれど、友達だったら文房具店で売っているような、ちょいと可愛い祝儀袋で事足りる。しかし大きな額のご祝儀袋なんて買った経験がない。

叔父が姪に渡す結婚祝いの相場は5万~10万とのこと。結婚式に呼ばれていない場合は3万~5万で良いとの説もあるけれど、夫の兄は医者で姪っ子は国家公務員。セレブな生活をしている家族なので、夫と相談した結果、10万包むことにした。あとで難癖付けられるくらいなら気持ち良く渡した方がずっと良い。

10万円包む…となると近隣で祝儀袋が手に入らない。「スーパーの2階」の文房具売り場にはそれに見合った祝儀袋が置いていない……ってことに気がついた。

昭和の頃だったら、小学校区に1つ……とまではいかなくても、中学校区に1つくらいは結納屋さんがあって結納屋さんには本格的な祝儀袋が置いていた。子どもの頃、母が結納屋さんに祝儀袋を買いに行って、筆耕さんに表書きを書いてもらったことを記憶している。

仕方がないので百貨店まで出向いた。流石は百貨店。結納を交わす家庭が滅びつつある現代でも、結納品コーナーがあって、祝儀袋についても「お高い金額を包む用の祝儀袋」が用意されていた。もちろん、専任の筆耕さんがいて、祝儀袋を買ったら美しい文字で表書きを書いてくれる。

現代は昔に比べて豊かで便利になったと言われるけれど、そうとも言えない気がする。

街に結納品屋さんがあった時代なら、自転車10分で結納品屋さんに行けば、ご祝儀のマナーや金額の相場なども教えてくれて表書きもちゃんと書いてくれて、買い物に訪れた客が恥をかかないように全てお膳立てしてくれた。

ところが今はお祝いの金額の相場は自分で調べて、わざわざ電車に乗って(あるいは車で)百貨店に出向いて祝儀袋を買って、筆耕さんに頼まなければいけない。

日本人はマナーにうるさい国民性を持っているのに、その土壌を育ててきたお店は滅びてしまっていて、面倒臭いマナーだけが残っているだなんて、よくよく考えてみれば滑稽な話だ。

その類の学びはお店からだけではなく「親から子。子から孫」へ受け継がれるものではあるけれど、全てが親族ルートではなかっただろう。自分が暮らしている身近な場所でマナーを学ぶことができた時代って、ある意味において現代よりも便利で豊かだったのかも知れない。結納品屋さんにしても、仏壇屋さんにしても冠婚葬祭について物知りな店員さんがいて、そこで色々教えてもらって知識を得た人も多かったと思う。

それはそれとして。姪の結婚はおめでたい。昨今は結婚式や披露宴はしない人が多いけれど、フォトウェディング的な写真くらいは撮るだろうから、ウェディングドレス(和装かも知れないけど)の写真を見せてもらうのを楽しみにしている。

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日記
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