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犬を盗む 佐藤青南 実業之日本社

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初めて読んだ『犬と逃げる』が良かったので『犬を盗む』を続けてて読んでみた。前回はAudibleOnlyだったけれど、今回は紙ベースの本。

『犬と逃げる』と同じく犬の語りのターンと人間のターンが入り混じる方式。犬好きならすんなり物語に入ることが出来ると思う。

今回の感想は軽くネタバレを含むのでネタバレNGの方はご遠慮ください。

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犬を盗む

ザックリとこんな内容
  • 都内の高級住宅地で孤独な老女が自宅で殺害され、その家に残されたはずの愛犬が消えている謎めいた事件が起こった。
  • 犬アレルギーの刑事・植村と相棒の下山が足取りを追う一方、雑誌記者の鶴崎はスクープを狙ってコンビニでアルバイトを始め、犬に関わる男・松本の存在に注目する。
  • 木戸家で飼われていたはずのチワワや近隣の愛犬事情が絡み合い、それぞれの人物の過去と犬を巡る思いが事件の核心へと迫っていく……

感想

サクサク読める文章なのでイッキ読み可能。色々な要素を突っ込んだミステリ作品だった。面白かったのだけど、とっ散らかってるなぁ~と言う印象を受けた。

  • 犬って可愛いよね
  • 犬友関係も色々あるよね
  • SNS社会の問題点
  • 人を裁く資格とは?
  • 満期釈放者の問題

殺人事件にからめて上記の要素を突っ込んでいて、どの要素についても「分かる」とか「ですよね~」と思えることばかりなのだけど、いかんせん盛り過ぎてしまったがために、どの要素も薄くなってしまっている。ミステリじゃなくて長編の純文学なら盛り盛りに突っ込んでもまとまったかも知れないけれど。

もう少し突っ込んでも良かったかな~と思うのは満期釈放者の生活の実態。作者は想像で書いたのではなくて、それについては取材などを経て書いたと思うのだけど、アッサリ流してしまったのは、もったいない気がした。

題名からして仕方がないとは思うのだけど社会派っぽい要素を入れているのに最終的には「犬って可愛いよね」ってところに収束しているのは残念過ぎる。

サクサク読める面白さなのに後味薄め。全て犬に持っていかれてしまった気がする。

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