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クリスマスとサンタクロースの思い出。

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職場でのクリスマス会が無事に終わった。

クリスマスと言うとサンタクロースが付き物だけど、この時期になると毎年思い出すことがある。たぶん以前も日記に書いたことがあるだろう話。

子どもの頃。私は私は裕福な暮らしをしていたけれど父は北新地のお姉さんがいる店に通うのが好きで父と母の夫婦仲は最悪だった。夫婦喧嘩なんてしょっちゅうだったし、エキセントリックなご家族エピソードには事欠かない。

ある年のクリスマスの朝。クリスマスプレゼントを開封した弟(未就学児)が号泣した。サンタクロースからのプレゼントはレゴブロックの「はじめてセット」みたいなもので、弟が頼んだレゴブロックのセットではなかったのだ。弟は「これは赤ちゃんが遊ぶレゴブロック。僕は赤ちゃんじゃない。サンタさんは酷い」と泣いて大変だった。

私と母は「サンタクロースさん、きっとプレゼント間違えちゃったんだよ。きっと交換してくれるから大丈夫よ」と弟をなだめたのだけど、私も母も父が何をしたか瞬時に理解した。

父はクリスマスプレゼントの買い物を自分で行わず、北新地のお姉さんにお願いしたのだ。「娘と息子に適当なクリスマスプレゼントを買ってやってくれ」と。ちなみに私のプレゼントも年齢よりずっと幼い玩具が入っていた。

今にして思えば子どものいない北新地のお姉さんは、太客から「子どものクリスマスプレゼントを買ってこい」と言われてさぞ困惑したと思う。当時はスマホもインターネットも無かったのだ。北新地の綺麗なお姉さんは慌てて玩具屋に買いに走ったのだろう。

その日。私は母から命令を受けた。「公設市場の玩具屋に行ってクリスマスプレゼントを買ってこい」と。

弟が欲しがっているレゴブロックのセットが公設市場の玩具屋にあることは知っていたので小学生の私は素直に玩具屋でレゴブロックを買い、ついでにファンシーショップで自分用のプレゼントを買ってクリスマスラッピングをしてもらった。

その夜。姉弟の枕元には私が調達した「サンタクロースさんが交換してくれたプレゼント」が置かれた。

翌朝、弟が喜ぶのを見て「それ買ってきたの…サンタクロースさんじゃなくて私なんだけどな」と思ったものの、当時の私は事実をグッと飲み下すくらいには良く出来た小学生だった。

自分が子育てをする立場になってみてから思うのだけど。我が子のクリスマスプレゼントをスナックのお姉さんに託す父もたいがいアレだけど、交換分のクリスマスプレゼントを自分じゃなくて娘に買いに行かせる母もどうかと思う。ちなみに母は専業主婦だった。「あなたが行きなさいよ」って話だ。

こう言うことを書いているけれど、この年になって両親を恨んでいる訳じゃない。自分が親の立場になって「私は娘に良きクリスマスを提供できる家庭で娘を育てることが出来て良かったなぁ~」と幸せを実感している。

娘はそこそこの年齢までサンタクロースを信じていたし高校生になっても「家で過ごすクリスマスの夜」はそれなりに楽しみにしてくれている。もちろん両親からのクリスマスプレゼントもちゃんと用意している。

みなさま方、それぞれの状況で色々あるかと思いますが良きクリスマスをお過ごしください。

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日記
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