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NHK『おはよう日本』撮影裏話。

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先日、NHKの取材を受けた話を書いたけれど今日はその続き。

前回は有吉佐和子と『青い壺』についての特集メインでの記録だけど、今回は放送内容とは全く関係のない裏話的なところなど。

映像として流された時間としては短いものだったけれど、撮影自体はもっと長かったし、メールでのやり取り、電話取材、直接会っての打ち合わせを含めるとプロデューサーさんとはたくさんやり取りをしました。

私が生きてきた今までの経緯をインタビューされた訳ですが、その中で私も「私について興味をもってくださったのは嬉しいのですが、私もNHKの人に興味があります。ちょっと質問いいですか?」と質問したりしました。

質問の話を含め、私がNHKの取材を受けて感じた事を記録しておきます。

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NHKへの質問

人生でTV局の人とゆっくり話をする機会なんて、もう2度とないだろう…ってことで、聞いてみたかったことを聞いてみました。

質問
NHKのニュースって民放では使わない独特の表現がありますが、あれってNHK構文みたいな形があるんですか?

特に私が気になっていたのは、NHKのニュース番組の中で「◯◯さんは****と考えています」と言い回し。「と考えています」って日本語的には変ではないけど、他局では聞きませんし、普通の会話では使いません。

プロデューサーさんは「今まで気にしたことがありませんでしたが、確かにそうですね!」と回答してくれました。

プロデューサーさんはNHKの中でも報道やドキュメンタリーの部門にいるとのこと。「と考えいます」と言う表現はNHKでもニュースでしか使わないそうです。ニュースの場合、短い時間で情報を伝える必要があるのである程度言い切る必要があるので、独特な表現が使われるとのこと。

だけどドキュメンタリー部門で「と考えています」と言う表現を使うと「それはニュース的だね」とNGを出されるそうです。ドキュメンタリーの場合「その人の本当の気持ちはその人にしか分からない。NHKが他者の気持ちを勝手に断定してはいけない」と言うことを徹底的に叩き込まれるらしく、基本的には本人の口から語られることしか放送しないそうです。

ちなみに。NHKは部門が違うと別会社くらいの違いがあって、雰囲気や風土が違っているし、別部門については全く分からないとのことでした。

時間にめちゃくちゃ正確

社会人として当たり前…言ってしまえばそれまでですがNHKの取材陣は時間にめちゃくちゃ正確でした。

電話にしても、訪問にしても「◯時に」と言えば本当にその時間にやって来ます。ちなみに今回の撮影は「家族の朝食シーンを撮影させて欲しい」とのことだったので、撮影スタートは朝の6時だったんですよね。我が家は朝食スタート時間が早いので、申し訳ないなぁ~と思っていたのですが、きっちり6時には玄関に到着していました。

そしてもう1つ感心したのは撮影スタッフと別にロケ車を運転するスタッフさんがいて、ロケ車はどこか別の場所(コインパーキングかな?)に停めて待機していた…ってこと。

電化製品の取り付け工事なんかだと家の前に軽トラックを停めて…みたいなことになるかと思うのですが、別の場所で待機…とか気を使っているな~と感心しました。

スタッフ全員礼儀正しく仕事に真摯

プロデューサーさんとメールのやり取り中から感じていましたが、NHKの人はめちゃくちゃ礼儀正しい。

そして実際の撮影が始まっても音声さん、カメラさんについても同じくめちゃくちゃ礼儀正しくて一時が万事めちゃくちゃ丁寧。

何より感心したのは音声さんもカメラさんも『青い壺』を熟読されていた…ってこと。「技術スタッフだから映像だけ撮れたらOK」みたいな意識じゃないことに驚きました。

めちゃくちゃどうでも良い余談ですが、好奇心旺盛な夫がカメラさんに「このカメラってお高いんですか?」と聞いたところ「ベンツが買えますよ。なので万が一壊してしまったら大変なことにります」との答えが返ってきました。撮影機材は高いんだろうと思っていたもののベンツ並…ってのは想定外でした。

若いプロデューサーと老練な技術者

撮影はプロデューサーさんと撮影スタッフさん2名で構成されていたのですが、プロデューサーさんは30代。撮影スタッフさんの年は分からないものの50代~60代って感じ。

想像だけで書きますがプロデューサーさんは高学歴エリートだと思うんですよね。そして立場的には撮影スタッフさんよりも上。だけど、実際の撮影場面では撮影スタッフさんが下かと言うとそうでもない。

なんかこぅ…軍隊の人間関係を連想してしまいました。

エリート将官と現場叩き上げの部下の関係。エリート将官はどんなにエリートだったとしても部下に嫌われたらオシマイ。将官1人で軍隊を動かすことはできないし、有能な部下は絶対に必要。

プロデューサーさんは撮影スタッフさんにめちゃくちゃ気を使っているのが分かりましたし、撮影スタッフさんもプロデューサーさんに遠慮なく指示を出していて「凄い世界だなぁ~」と感心しました。

プロデューサーさんのエリート感はヤバかったですし、撮影スタッフさんのプロ意にも感心しました。

NHKの受信料の使われ方

NHKの受信料については色々な意見がある訳ですが、今回取材を受けてみて「私達が支払っている受信料の一部はこんな風に使われているんだな~」と感じました。

あんなに短い映像を作るために、膨大な取材と準備をしてスタッフを投入している…TV番組を作るのにお金がかかるののも納得です。

そして今回は短い期間ではありましたが「テレビ番組を作る人達」と時間を共にする経験が出来たのは本当に良い経験でした。

ありがとう、NHK。取材を受ける前からNHKには足を向けて眠れないくらいお世話になっていたけれど、これからも良い番組を作り続けて欲しいと思います。

そして最後に。朝食場面を撮影する時は「いつも通りで」とのことだったので、いつものように食卓を整え、いつものように『めざましテレビ』をつけたところ「すいません…他局が映ってると怒られちゃうので、今日だけはNHKをかけてくれませんか?」と言わせちゃったのは、申し訳なかったです。

「いつも通りで」と言われたのでオーダーに答えたつもりだったけど、実は私も「民放は駄目だよねぇ」と分かっていてやりました。

娘の希望で朝は『めざましテレビ』をつけていますが、娘が巣立ったら朝のテレビは『おはよう日本』に変更すると、ここに誓います。

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日記
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