物価高騰と増税と社会保障への負担増が激しい今日この頃。日記には政治的なところをできる限り触れないようにしようと思っているけれど、私とて色々と思うところはある。
そして増税にはウンザリしているし、何よより3号被保険者制度を廃止する流れについてはNOを言いたい。「3号被保険者制度は女性の社会進出の足を引っ張っている」ってところは否定しないけれど今の日本の社会制度の中で専業主婦に課せられた役割について考えると「勘弁してくれよ」と思ってしまう。
一般的な認知度は低いのかもしれないけれど福祉の界隈では「脱施設化」が進んでいて、老人介護にしても障害者介護にしても「施設ではなく自宅で過ごしましょう」と言う方向に舵が切られている。
インクルーシブだの「地域で生きる」だのと口当たりの良いことばかりが前に出ているけれど、要するに「1人で生きられない人を施設で介護する人員はいないし、税金を投入する気もないので自己責任で頑張れよ」って事だ。
今はまでふんわりした状況だけど脱施設化がが進めば家庭で介護する要員が必要になる。介護界隈の脱施設化を進めるなら、3号被保険者制度の廃止は政策と逆向しているとしか思えない。
子どもを産んで育てて、老人の介護して、なおかつ外に出て働くとか言われても無理な話。少子化対策どころの話ではない。
……と。そんな訳で岸田首相の政策に対しては腹立たしく思っているのだけど、岸田首相のことを「増税クソメガネ」とか「増税メガネが」「増税ウソメガネ」言うことに対してだけは「嫌だな」と思っている。
岸田首相のことを増税クソメガネって言う人達は「人の容姿をからかってはいけません」って小学校で習わなかったんだろうか?
世界的に反ルッキズムの流れが進んでいる中で「メガネをかけている」って事を揶揄するのはどうかと思う。最近はお笑い業界でさえ容姿いじりに踏み込まない芸人さんが増えていて、昭和や平成の頃を思えばデブ・ハゲ・ブス・チビ等の言葉を使う人が減っているように思う。
岸田首相の増税政策にはムカついているけれど、岸田首相のメガネ云々でディスる流れにもムカついている。
人の容姿をディスってはいけない。
それは相手に非があろうがなかろうが同じこと。たとえ相手が自分にとって面白くないことをしたからと言って、それが人の容姿をディスっても良い理由にはならないと私は思う。