大酒飲みのお姑さんが認知症になって脳の検査をしたら、脳が大幅に縮んでいた…って話を聞かされた。
死んだ父と同じ状況っぽくてお察しする。
私の父はお酒の飲過ぎで肝炎を発症。50代で脳が縮んで認知症と同じ状態になった。当時、私は独身で「縮んだ脳は元に戻りません」と宣告されて絶望した覚えがある。
最近はアルコールで脳が縮むこと広く認識されつつあって、アルコール性認知症とかウェルニッケ脳症なんて言葉で検索すると専門家の意見を読むことができるので、興味のある方は調べて戴きたい。
アルコールで脳が縮む…と言っても、高齢になってからなら諦めがつくけど、若くて元気な時に認知症の症状が出ると元気で体力があるだけに本人も家族も地獄をみることになる。
父の場合は50代での発症だったのだけど、仕事も現役で働き盛りだったため、無駄に体力が残っていたのが悲劇的だった。
若いだけに「徘徊」もワイルド!
最高にワイルドだったのは「今、山の中にいるみたいだけど、どこにいるのか分からない」と電話がかかってきたこと。
当時、私はハウスメーカーで働いていて、仕事柄、平日(住宅業界は水曜日が休みのところが多い)が休みだった。父から助けを求める電話があって、父から周囲の景色等を聞き出して、どうにかこうにか迷子になった父を回収することができたのだけど、私が休みの時でなければ大惨事だったと思う。
父を回収したのは大阪と奈良の県境。車でしか行かないような霊園がある山の中だった。自宅からそこまで歩いてい行ったのかと思うと驚きだったけれど、脳のリミッターが外れた人は疲れを知らない。さらに若くて体力があったので、どこまでも歩けてしまったのだと思う。
もちろん、父の徘徊エピソードは山登り徘徊以外にも山程ある。「大晦日の日に徘徊する父の後を追いかけて、なだめて家に連れ帰ったら小林幸子が歌ってた」みたいな思い出もあるし、思い出語りをしたらキリがない。
飲酒に関するダメ自慢をする人は多いけれど、私は父の悲惨さを見ているので「ホント止めとけ。安らかに死ねないよ」って思ってしまう。
認知症になろうが、肝臓がやられようが、コロリと死ねたらラッキーだけど、若いとなかなか死ねないのだ。自分がダメになっていくのを止められない…ってことを自覚しながら、奇行に走っていくのを止められないまま死んでいくのは本当に地獄。
その後、父は肝臓がダメになって入院。8ヶ月の闘病の末に死亡した。なお、暴れたりした時期は身体拘束も行っている。
アルコールは怖い。アルコールは悪だ!
…って言うけど、お酒って、ほどほどに飲んでいる分には問題ない。酒は百薬の長って言うくらいだし。
実母もそうだけど親戚にもお酒大好き人間が多数するものの、彼らは高齢者になっても、まあまあに元気に暮らしている。決定的な違いは「彼らは父ほど無茶してない」ってと。
私は医者でも専門家でもないけれど、お酒で人生ダメにする人はこんなイメージ。
- しょっちゅう二日酔いになるのに懲りない。
- 迎え酒が好き。
- 昼夜問わず飲酒する。
- 健康診断で肝臓の数値を指摘されたことがいる。
- 飲み過ぎて記憶を飛ばしたことがある。
- 飲み過ぎて失禁したことがある。
なお、父は全部当てはまっている。これ読んで1つでも当てはまる事があれば、生活を改善されることを全力でオススメする。
若くても脳が縮んだら人格は崩壊するし徘徊する。そして残念なことに若くて体力があると死にたくても簡単に死ねない。生き地獄を味わう前に引き返すが吉。
……ちなみに。そう言う私はお酒大好き。なんだかんだ言って、ほぼ毎日飲んでるけどが酒量は可愛らしいものだし、健康診断でも肝臓を指摘されたことは1度もない。
お酒は楽しく適量を…ってことで夜露死苦!
新着日記
よく読まれている日記