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屋根裏のニ処女 吉屋信子 国書刊行会

吉屋信子の初期作品というだけあって、なんだかなぁ……という作品だった。

少女小説的な文章のノリについていければ、そこそこ読めるかも。

私は半分ほど読むまで、けっこう辛かった。ドラマチック具合でいうと、前回読んだ『暁の聖歌』の方が上。しかし吉屋信子の思い入れと「のり・つっこみ」度は、なかなかのものである。

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屋根裏のニ処女

ザックリとこんな内容
  • 寄宿舎を舞台にした女同士の恋愛小説。

  • 章子と環という二人の(処女)の愛と苦悩。

  • 吉屋信子が23歳の時に書かれた作品で、半自伝的小説と言われている。

感想

『屋根裏のニ処女』と言う題名なのに、題名になっているニ処女のうちの1人が前半部には出てこない。

構成が稚拙で恋愛に対して…女性(少女)への思い入れに対してのエネルギーが上手く表現できていない印象を受けた。

当時の時代背景への反抗だの、キリスト教的な思想への疑問だの、共感する要素はあったけれども「ハマる」までには至らなかった。

実はこの作品。嶽本野ばらの書いた解説が読みたさ半分で読んだ部分もあったのだが、こっちの方は、まったくもってガッカリだった。

吉屋信子の文学性を賛美するのは良いとしても、かなり的ハズレなことを書いているような気がした。

もともと少女小説の解説を男性が書くこと自体に無理があるとは思っていたが、心のどこかで「嶽本野ばらなら、あるいは?」などと思っていたところがあったのだ。しかし、やっぱり駄目だったなぁ。

この作品を読んで『レズビアンと結びつけるのは無理がある』と書くのは、中学生女子が手をつないでトイレに入るのを見て「レズビアンの萌芽」と書くのと同じくらいに馬鹿げていると思う。

この作品が恋愛でなければ、なにが恋愛なんだろう?

少女のロマンスだけでは説明のつかない感情の起伏と、「母への思慕」が、女性の持つそれより、むしろ男性のマザコン的要素で書かれていて「母への思慕」が恋愛へと繋がらない…とは言い難い。

なんだかんだ言って吉屋信子とレズビアンを切り離して考えるのは難しいように思う。

小説として楽しみたいならオススメできない1冊。吉屋信子好きなら読んでおきたい1冊……ってところ。

勢いで『花物語』を読んでみようかと思っていたが、ちょっと休憩してからにしようと思った。吉屋信子の他の作品の感想も読んでみる

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白い木蓮の花の下で
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