先日、娘の体操の大会では動画を撮影するためのベストポジションを確保出来た。
体操の大会で写真を撮るのは非常に難しい。
光の強さが微妙な場所で動きのあるものを撮影するのは素人が思っている以上に難しくて、体操の大会では毎度プロの写真屋さんが入っているものの、けっこう残念なショットしか撮れていない事が多い。アクティングカップ2018の時は写真撮影が趣味の弟を召喚して撮ってもらった。
そんな感じなので最近は写真を撮るのは諦めて、夫はビデオカメラ。私はiPhoneで動画を撮影することにしている。
体操の大会も運動会と一緒で「どこに陣取るか」で撮影が決まると言っても過言ではない。
今回はたまたま良い場所が確保出来てラッキーだった。ふと、向かいのゾーンを見ると同じ体操教師の保護者の方が2人。あの場所からではよく見えないし、動画撮影なんてするだけ無駄…と言う場所だった。
そんな訳なので向かいにいる保護者の人とは体操教室で挨拶をする程度しか付き合いがないのだけれど「我が子の頑張っている姿が見られないのは気の毒過ぎる…せや!私が動画を撮影しておいてあげよう」と他所の子の動画も撮影して「良かったら動画を送ります」と言う言葉と共に、手帳を千切った紙にメルアドを書いて手渡した。
データの受け渡しについては、iPhoneユーザーなら簡単に同期出来るし、パソコンメールならそこそこ大きな動画を添付出来る。クラウドサービスでも良いし、最近使っていないけれど『宅ふぁいる便』的なものでも良い。
そして翌日。メルアドを渡した人からメールが届いた。
「ありがとうございます。是非、動画を戴きたいです」とのこと。「じゃあ、どうやって受け渡ししましょうか?」って話になったのだけど「ラインでお願いします」とのこと。
私は基本的にママ友付き合いをしない派でラインは『クロネコヤマト』と『体操教室』としか繋がっていない。もそもラインを入れる気はなかったのだけど、体操教室の連絡で必要だと言うのでやむを得ず入れるしかなかった。
ラインはやっていない事を伝えて丁寧にお断りさせて戴いた。(後で調べてみたけれど、そもそもラインに大きな動画をは添付する事は出来ない)
データの受け渡しについて、いくつか提案させてもらったのだけど「パソコン持ってないし、スマホも得意じゃなくて…」と言うまさかの回答。
仕方がないのでスマホでも大きな動画を他人と共有出来るアプリ(Send Anywhere)を探して、メールに使い方の解説と共にアプリをダウンロードして共有する事を提案した。
好意でお子さんの動画を撮っただけなのに、どうして好意を示す方が頑張らなければならないのか?
娘が幼稚園に通っていた頃も「そこまで親しくないけど気持ちよく挨拶するくらいの間柄」の人のお子さんの運動会写真を撮影したことがある。彼女は我が子が全く撮れない位置に陣取っていて「ありがとうございます。データ欲しいです」とのことで、お互いパソコンでやり取りして、特にどうって事なくスムーズにデータの受け渡しをした。
なので、てっきり今回も「データをやり取りするだけ」で終わると思っていたのだけれど、予想外に大変で辟易してしまった。
職種によってはパソコンを触った事が無かったり、パソコンが家にないのは理解できる。でも昨今はスマホがあれば、大抵のことは出来るじゃないか。
……スマホ使えないの? 馬鹿なの? 日本語不自由なの?
もうね…ビックリするけど、スマホを「ラインとゲーム暇つぶしアプリの入ってる電話機」としか思っていない人間が多過ぎる。ちなみに、私が愚痴っている人は年齢こそ知らないけれど私よりも若い人だ。
使おうよスマホ。分からない事あったら、調べてみようよ。検索すれば大抵の事はどうにかなるから。スマホはDSでも任天堂Switchでもないんだぜ。
私がママ友付き合いに積極的になれないのは、こういった「面倒臭さ」を避けたいってところが原因なのだけど、今回はうっかり「体操頑張ってる子の親同士協力しよう」みたいな気持ちになってしまったのが失敗だった。
パソコン万能、スマホ万能、インターネット社会と言われるけれど、実のところ使いこなせていない人は多いように思う。
昨今はで「子どもとスマホの関わり方」について、とやかく言われる時代だけど、まずは大人がスマホを使えなきゃ話にならないのではないかと思う。ちゃんと使った事さえないのに「苦手」「難しい」「よく分からない」と放り出してしまうのは怠慢だと思う。
なんだかなぁ~と考えさせられた出来事だった。
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