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たまもの 小池昌代 講談社

昔付き合っていた男から赤ん坊を預かって、以降ずっとその子と暮らし続けている女が主人公。

「山尾」と言う変な名前の男の子と、相当変わり者の主人公との生活が綿々と綴られていた。

この作品は子どもを育てた女にしか書けないのではないかと思うほど、非常に女臭い作品で今までの小池昌代の小説とは少し雰囲気が違っている気がした。

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たまもの

40歳になって、別れた恋人から山尾という名の赤ん坊を預かった「わたし」。以来10年余、せんべい工場の契約社員をしながら山尾を育ててきた。

知人男性との逢瀬を重ねながらも、山尾に実の息子同然の愛情を注ぐ「わたし」。初老にさしかかり、母と女の狭間を生きる、シングルマザーの日常。

アマゾンより引用

感想

主人公は一応独身設定ではあるものの、確実に母親視点。しかしやっぱり独身なので驚くほど奔放なところもあったりして、そのアンバランスさが面白かった。

瀬尾まいこが描くようなハートフルな世界とは違って、妙にフワフワした作品だった。

それにしても。小池昌代はどこへ行こうとしているのだろか?

面白かった……と言えば面白かったけれど、たぶんこの作品は読む人を選ぶ。

せっかく読んでも「置いてけぼり感」を感じてしまう人も多いと思う。好き勝手過ぎると言うか、奔放過ぎると言うか。好き勝手書いちゃってるような印象を受けた。

毎度思うのだけど、この人の「性」の捉え方はちょっと独特で面白い。真面目なのか、娼婦なのか分からない感じ。恐れ入る。

そして今回は「こども」と言う生き物が生き生きと描かれていたのが面白かった。

私自身、娘を育てているけれど、子育てほど面白い事はないんじゃないかと思っている。(もちろん、面白いばかりではない)

子ども特有の突拍子もない感じとか、訳の分からないところとか、あんな風に描かれてしまったら、たまらないじゃないか。

……と絶賛した風に書いているけれど、作品としては「ものすごく面白かった」ってほどではなかった。

微妙に力弱くて、いささか物足りなかった。しかし、小池昌代の良いところが際立つ秀作だと思った。

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白い木蓮の花の下で
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