読んだ本の『50音別作家一覧』はこちらから>>

美味しそうに見えない高級な食事。

記事内に広告が含まれています。

『桃太郎電鉄』のプロデューサー・ディレクターのさくまあきら氏(78歳)がサービス付き高齢者住宅(サ高住)に入居された。それと同時に、さくまあきら氏はTwitterアカウントで食事の写真を公開されている。

何だかんだ言って食べることが大好きな私は他人の食事にも興味がある。「映え」を重視した食事だけでなく、普通の人が食べている「家のご飯」も好きだし、施設や学校の給食の写真を見るのも好きだ。

一家の主婦で献立を考えることが多いので、他人の食事の写真は参考になる。特に施設の食事は栄養士さんが考えているので栄養バランスを考えるときにはもってこいのお手本となる。

老人介護施設…とひと言で言ってもピンキリで、利用料が高ければ高いほどサービスが良くて高級なのは間違いない。さくまあきら氏の場合、サ高住と言ってもきっと高級寄りの施設なのだと思う。初めてサ高住の食事の写真を見た時は「なんて美味しそうなんだ!」と驚愕した。

さくまあきら氏のサ高住の食事は盛り付けも病院食のようにそっけない物ではなく、なかなか綺麗。その上パッと見で栄養バランスが取れていることが分かる。

食事というのは毎日のことだけど、朝食にしたって喫茶店の基本のモーニングのように「毎日同じ物」ではなくて、トーストの日があればサンドイッチの日があったり、パンケーキやパニーニが出たりもしていた。昼食にしても夕食にしても「利用者が飽きないように」と趣向を凝らしていて「こんな食事なら施設で暮らすのも悪くないよなぁ。やっぱりお金持ってる人は違うなぁ」と思って眺めていた。

……しかし。2ヶ月ほどさくまあきら氏の食事写真を見続けるうちに「なんか飽きてきたな」と感じるようになり、ついには「私だったら食べたくないかも…なんかこぅ…味気無い」と思うようになってしまった。さくまあきら氏自身もそう感じているのか、外食やテイクアウトの物を食べている日が増えてきている気がする。

決して施設の食事のクオリティが下がった訳ではない。それなのに「なんか飽きてきた」と感じてしまうのだ。

一方「なんてことのない普通の家庭の食事の写真」だの「毎日似たりよったりのおかずが詰まったお弁当の写真」を見続けていても「飽きた」とは思わないのが不思議過ぎる。品数にしても栄養バランスにしても圧倒的に施設の食事の方が上なのに「家族の誰かが作った食事」は不思議と飽きない。

「顔の見える人が作った特別感のない普通の料理」って偉大だなぁ~と改めて感じた。施設や病院の食事だったり、コンビニの食事では得られないものがあるのだ。

現在、義母は老人保健施設(老健)に入所しているのだけど、義母の入所している施設は「食事が美味しい」との評判。だけど義母は施設の食事に不満を感じているらしいのだけど、もしかすると義母もさくまあきら氏の食事の写真を見て私が感じた「飽きてきた」って感じているのかも。

義母の入所している老健は食べ物の持ち込みや外食などが厳しいのだけど、何か理由を付けて連れ出してあげても良いのかも知れないな…なんてことを思った。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
日記
スポンサーリンク
シェアする
タイトルとURLをコピーしました