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思い出と共に味わうケーキ。

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先日、娘が18歳の誕生日を迎えた。

娘の誕生日当日は共テ模試の前日。「模試の前日にご馳走様を食べる気がしない。どうせなら模試が終わってからにして欲しい」と娘が言うので、三連休の最終日に家族だけでささやかな誕生日会を行った。

昨年の誕生日は外食に出掛けたけれど娘が「家のご飯がいい」と言うので娘の好きなものを作ることにした。娘は小さい頃から外食嫌いで昨年の誕生日がイレギュラーだったのだ。

夕食は私が作るとして。「誕生日ケーキはどうしよう?」って話になった。実は娘。甘い物は好きだけど和菓子派でケーキにはさほど執着しない。実家の家族を招いて誕生日会をしていた時はホールケーキを買っていたけど「家族だけで」となるとホールケーキは持て余してしまう。

私がチーズケーキを焼いたり、果物店のフルーツ盛(誕生日ケーキっぽく盛ってくれる)を申込んだ年もあったけど、今年は娘が好きなケーキ店のショートケーキを3つ買うことになった。娘はその店の苺タルトが好きなのだった。

…とは言うものの。昨今はいわゆる「街のケーキ屋さん」の経営が厳しいせいか娘が好きなケーキ店も経営方針がコロコロ変わっていて、狭小住宅のように倒れそうなほど細長いショートケーキを出したかと思えば最近は売り切ることを念頭に置いて作っているのか、ショーケースに並んでいるケーキがまばらで予約のホールケーキを買う意外には役に立たないケーキ店って印象。

そして…言いたくはないけど、そのケーキ店は特別美味しい…ってほどの味じゃない。

美味しい…と言えば美味しいけど近隣には他にも美味しいケーキ店が出来ているのでその店に固執する理由は無い。だけど娘はケーキ店とケーキの種類まで指定してきたので娘の希望通りの物を購入した。

ケーキ店に行く予想通りショーケースの中のケーキはまばらだった。午後1時過ぎに来店したのに数も種類も驚くほど少ない。娘のリクエストの苺タルトを購入できたのはラッキーだった。

店には私以外にも若夫婦と幼児…という組み合わせのお客がいた。若い夫が妻に「このケーキ屋、実家に来た時にしか来ないからどうしても来たかったんだよなぁ」などと話をしていて、実家に帰省した帰りに自分たち用に買って帰るようだった。彼らのやりとりを横でみていて、ふと思った。

娘も若い夫もこのケーキ店のケーキを子どもの頃の楽しかった思い出と共に味わっているのかも知れないな…と。

誕生日ケーキにロウソク立てて「ふ~」ってしたり、ちょっと特別な日にシュートケーキを買ってもらったり、親戚の家に行くときに手土産として行ったり…街のケーキ屋さんに売られているケーキは子どもの頃の楽しい思い出の象徴なのかも知れない。

そして思い出の象徴してのケーキがあって、そのケーキ店が存続しているって幸せなことだな…と思った。娘の好きな苺タルトを売っているケーキ店が末永くお店を存続してくれることを願う。

18歳の誕生日会

18歳の誕生日会

娘の18歳の誕生日会は私の手料理を食べ、食後にショートケーキを食べて地味にお開きとなった。あと何回家族で娘の誕生会をするのだろうなぁ。祝えるうちは盛大に祝ってやりたいけれど娘の誕生日に娘がいない…ってこともまた彼女の成長。18歳を過ぎたのだから娘をもう少し大人として扱っていく必要もあるな…なんてことを考えた。

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