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躊躇わずに桃を買えるくらいの富豪

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朝食の桃を食べながら、ふと「躊躇わずに桃を買えるくらいの富豪になりたい」と思った。

我が家は食べるに困る家庭ではない。住宅ローンは完済しているし1人娘を奨学金無しで私大に進学させるくらいの蓄えはある。老後まで安泰…とは言えないまでも、ささやかな楽しみを見つけつつ健康で文化的な生活ができていると自覚している。

だけどその幸せな生活は微妙なバランスの上で成り立っている。

  • 家族全員健康である
  • 夫も私も働いている
  • 派手な贅沢をせず慎ましく暮らしている

どれか1つが欠けてしまったら多少の不都合は出てくるだろうし、スーパーで桃を手に取ったとしても「桃か…美味しそうだけど我が家には手が出ないな」となっただろう。

じゃあ、我が家がもっとお金持ちだったらどうだろう?

夫と私がしゃかりきに働かなくても生活できて娘の進学費用どころか老後の資金も潤沢にあったら桃を手に取っても私は躊躇わずに桃を買うことができると思う。何ら私は仕事をせずに専業主婦になって趣味に没頭しているかも知れない。

……でも、そんな生活って私にとって本当に幸せなんだろうか?

経済的な不満がなくてキリキリすることのない毎日。仕事のストレスもなく、自分にとって心地良い暮らしを追求するだけの日々。

……案外つまらないかも知れない。

仕事上での理不尽に頭の血が沸騰するほど怒ったり、スーパーで半額商品が買えたと大喜びしたり「あと3日働いたら週末」みたいなことが嬉しかったりする、そんな毎日は楽ではないけど暇ではない。

人間にとって「本当の幸せ」って何なのだろうね。私は家族3人で暮らしている今の生活を幸せだと自覚しているけれど、だからって満足している訳じゃない。少なくとも「躊躇わずに桃を買えるくらいの富豪になりたい」と思っている。

人間の欲望はどこまでいってもキリがないのかも知れないな…なんてことを思ったりした。

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日記
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