平日の昼間に「いかにも」な金髪の日本人を見ると微妙な気持ちになってしまう。
私はヤンキーと呼ばれる人達が大嫌いって事もあるし、モンゴロイドの顔に鮮やかな金髪を乗っけてみたところで、綺麗じゃない…ってところもあると思う。
偏見バリバリで書かせていただくけれど、平日昼間(ついでに言うなら都会じゃない場所)に金髪でウロウロしている人はロクなもんじゃない。ヤンキーもしくは水商売の女性なのだろうな…と思っている。
しかし先日、自分の価値観をひっくり返す場面に遭遇した。
自宅と娘の体操教室を行き来する道中には1軒だけ昭和風のスナックがある。「こんな自宅街にスナックなんてやっていけるの?」と思ってしまうのだけど、潰れないとろこを見るとそれなりに需要はあるのだと思う。ある夜。体操教室の帰り道にスナックに出勤する従業員女性の後ろ姿を見掛けた。
闇夜に輝く鮮やかな金髪。夜の蝶と呼ぶに相応しい美しさに見惚れてしまった。
水商売に従事する女性達が派手なメイクをしたり、金髪にするのは闇夜に負けないためなのだな…って事を知った。正直スマンかった。
闇夜に飲み込まれないためには、あの髪色とメイクは必要不可欠な物だったのだ。夜な夜なスナックやキャバクラやクラブに通うオジサン達の気持ちがちょっとだけ分かった気がする。
そして派手な金髪の女性はスナックの裏口に付いている素っ気ない勝手口の扉の向こうに吸い込まれていった。
毎日続く娘の体操教室の送迎に疲れていた時に見た金色の蝶に元気を貰った気する。