日曜日の夜。家族で『ちびまる子ちゃん』を視聴しながら夕食を食べていた時のこと。
丁度、その日は「まるこが友達が好きな男子に告白するための郵便配達人を引き受けた」と言う回だったのだけど「女子って何かと面倒くさい」と言う話で盛り上がった。
実のところ私は思春期と呼ばれる時代にヲタクと中二病をこじらせていたので「好きな男子に告白」なんて言う甘酸っぱい経験をしたことがない。
夫は友達経由でチョコレートをもらったことがあるらしい。
その日、夫と私が娘に伝えたのは「好きな子がいるなら自分で告白しろ。友達を巻き込んじゃ駄目だ」って事だった。
女子と言う生き物は総じて面倒くさい。「告白」と「占い」関連は特に。
女子と占い
かつて。お腹の子が女の子だとわかった時、私は「こりゃぁ、名前を付けるの大変だ」って事で、夫に言い渡した。
「女子と言うものは占いにハマる時期がある。なので女の子の名前は姓名判断的にスキがあってはいけない。私が娘が年頃になった時に名付けについて抗議されるのは嫌だ」
そして姓名判断的に最高の画数と言われる漢字の組み合わせの中で「これならアリかな」って名前を選んで娘に名前を付けた。
なので本当は娘の名前に特に意味は無い。
一応「日本語の響きが良くて、それに…好きな漢字が入っていて」みたいな名目は作ってあるけど、実のところ「画数良くて、普通っぽい名前だったから」ってのが娘の名前の由来だ。
私は比較的早い時期にヲタクをこじらせて占い専門雑誌だの『ムー』だのを読み漁っっていたのだけれど、一般的な女子が占いにハマるであろう時期には占いブームを卒業していた。
人の占いに付き合いまくった日々
しかし自分がその年齢に達した時、仲の良い友達は「○○君に告白したいんだけど」とか「私と○○君の相性は」と言う時期に突入していたので「占いお付き合い要員」として重宝される事が多かった。
「占い師に占いしてもらいたいんだけど、1人で行くのは嫌だからついて来てちょだい」と、ありきたりな占いから、どう考えても「それ、ネタでしょ? ってか、むしろお笑い枠なの?」としか思えないような占いに付き合ってきた。
今にして思えば当時の私はお人好し過ぎるし、完全に利用されていた。
占いがしたい女子と言う物は結果はどうあれ「占い師に占ってもらった」と言う事実だけで満足する。
なので私は「占いに行くのに付き合った」ってだけで充分役目を果たしているのだけど、困るのは占い師から「次は貴女ね。何を占って欲しいの?」と聞かれた時だ。
毎回、しどろもどろに「は…はぁ…えっと…じゃあ、何歳で結婚出来るのか、よろしくお願いします」と言っていた。
あちこちの占いを渡り歩いていた私が出した結論は「占い。マジ当たらない」ってことだ。
占いをする事で精神的充足を得られるのなら問題はない。
なんと言うのかな…話題のカフェでスイーツ食べるとか、流行りのコスメを試してみる…くらいの感覚で挑むのが良いように思う。
でも女子にとって、それが大切なことなのだから部外者は決して笑ってはいけない。むしろ、そっとしておいて欲しい。
最近、女子っぽいことに興味津々の娘は自分の名前が気に入ってるらしい。
「姓名判断的に最高」って事については、いつだったか「友達と占いの本を見ていたら私の名前はすっごく良い名前で~」と興奮気味に報告してくれたことがある。
『ちびまる子ちゃん』を観て懐かしい事を色々と思い出してしまった訳だけど、娘はそう言うお年頃に突入していくのだろうなぁ。
とりあえず娘には「告白は自分でしろ」「占いは1人で行け」と言うこと伝えていきたいと思う。