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その空間で生き続けていた人。

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冬物衣料を買いに行ったら「インスタグラムをフォローしてくれたら10%オフ」というセールを開催していた。

私は現在インスタグラムのアカウントを持っていない。Twitter(X)だけで事足りていて、これ以上何かするのほどの余裕はない。だけど冬物衣料10%オフは魅力的過ぎだったので、使わない想定でインスタグラムのアカウントを作ってお店のアカウントをフォローした。

インスタグラムのアカウントを作った驚いたのは「おすすめ」に実名を出している知人がわんさか出てきた…ってこと。私は実名を出していないし、そもそもアカウント作った瞬間に鍵を掛けたので身バレの心配は無いし、身バレしたとて投稿が無いので問題はない。

フェイスブックのアカウントを作った時も同じ気持ちになったけどインスタグラムもフェイスブックと同じMetaの運営なのだからシステム的には似ているのかも知れないな…と思ったりした。

そしてふと「フェイスブックも使ってないし削除しておこう。使ってないSNSアカウントは削除した方が良いかもね」と思い立った。

フェイスブックのアカウントを削除して、ふと「そう言えば私…WEB収入で稼いでいた時期はインスタやってたわ」ってことを思い出し、かつて動かしていたインスタグラムのアカウントも削除した。

そんな中「そう言えばミクシィもあったっけか?」と唐突にミクシーの存在を思い出した。ミクシィは最近「ミクシィ2」なんてものを公開して、私も一応は登録してみたりもしたけれど、ミクシィ自体無くなった訳じゃない。WEB上に個人情報はできる限り保存しない方が良いだろう…ってことでミクシィのアカウントも削除しようと、久しぶりにログインしてみた。

ミクシィはすでに廃墟のような状態だった。もう誰も日記を書いていないし活動していない。いまでも別の媒体で繋がっている人もいるけれど、縁が切れてしまった人もいた。リアルで付き合いのある友人もいた。そしてすでに亡くなった人のアカウントもあった。

廃墟のようになったミクシィの中でその人はまだ生きている状態だった。

アカウントを削除するつもりでミクシィにログインしたのだけれど、ミクシーのアカウントはしばらく残しておくことにした。今となってはWEBの中での存在でしかないけれど、その人を消してしまいたくなかったのだ。

WEB上で遊ぶことを覚えた私達人間はリアルの世界だけでなく、WEBの世界でも生きている。そしてWEBの世界とリアルの世界はリンクしていたり、リンクが切れてしまったりするので、場合によっては今回のように「死んでしまった人が生きている」なんて現象が起きる。

私自身が「もう消してもいいかな」って思えるようになるのが先か、それともミクシィ自体が消えてしまうのが先かは分からないけれど、その日がくるまで私のアカウントの中でその人は生き続けていている。

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日記
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