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女性の身体と乙嫁語り。

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岩盤浴の良さに目覚めてから、スーパー銭湯に行く機会が増えた。岩盤浴と言っても汗をかくし、岩盤浴の前には身体を綺麗にしておきたい…ってところもあるので、岩盤浴は単体ではなく入浴セットでの利用となっている。

スーパー銭湯の大浴場は様々な年齢の女性が利用していて「女性の身体って美しいなぁ」と感動すると共に「漫画やアニメで描かれている女性の身体が妄想でしかないよね」てことと、男性たちがまことしやかに評価する女性の身体に対する知識のいい加減さに気付かされた。

漫画やアニメだけでなく小説…いわゆる「真面目」と評される純文学などで表現される世界であったとしても「そんなことないけどな?」ってことが知識として平然と書かれているようだ。

何しろ私は女性だけど今まで生きてきて自分と娘と自分の母親…せいぜい友達や親族の裸しか見たことがなかったので「他の女性の身体がどうなっているのか?」だなんて実のところよく知らなかった。

ちょっとエッチな感じの表現で「若い女の乳頭はピンク色で云々」とか「子どもを生んだ女性の乳房はだらしなくて云々」みたいなところが当たり前とされているけど、女性の乳頭の色や形は年齢だけじゃ決まらないみたい。高齢者でも可愛らしいピンク色をしている女性もいるし若くても濃い色の女性もいる。

女性の身体って漫画やアニメや小説で表現されているような単一的なものだったり年齢で区分されるものではなくて、もっともっと個人的…と言うか「個体」によって違うものだとこの年になって初めて気付かされた。

その気付きの上で感動したのが森薫の『乙嫁語り』で描かれていた女性のお風呂の場面。

イスラム圏の女性達は夫以外の異性の前に出ることはなくて私達日本人とは違う価値観で暮らしているのだけど「公衆浴場に行く」と言う娯楽があって、それこそ「裸の付き合い」とばかりにお風呂を楽しむ場面があるのだけど、そこで描かれている女性のリアルさたるや! 漫画なので美化されてはいるものの私がスーパー銭湯で見た大浴場の光景そのまま…って感じ。

森薫以上に女性の美と向き合って、真正面から女性の美しさを描ける漫画家はいないんじゃないかな?

気になる方はぜひ『乙嫁語り』7巻を確認して戴きたい。

私は女性なので男性の裸についてはよく知らないけど人間の身体…人間の裸って美しいなぁ~と感動する。この世界は汚いものも多いけど美しいもので溢れているなぁ~ありがたいなぁ~としみじみ思う。

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