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モルテンはガチョウだけど空を飛ぶのだ。

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夫婦でウォーキングをはじめてからガチョウと顔なじみになった。

ガチョウは私達夫婦のウォーキングコースの途中に立ち寄る場所で遭遇する。飼ってるガチョウではなく野生のガチョウ。近所の人の話によると誰かが飼っていたガチョウが放されて(捨てられて?)野生化したらしい。ガチョウは家畜として飼われる類の鳥だ…ってこともあるせいか、人間に対しての警戒心が低くて触らせてくれたりもする。

ガチョウと私

ガチョウと私

ウォーキングにいくたびにガチョウを見る訳ではないものの、ガチョウのいる場所の近くを通る時は必ずガチョウに会いに行く。たいていは3羽で行動しているけれど2羽しかいないこともあるし、ガチョウに会えないこともある。

先日、夫が不意に『ニルスのふしぎな旅』に出てきたモルテンってガチョウだったっけ? ガチョウは空を飛ばないよね?」と私に聞いた。

確かに…ガチョウは空を飛ばないなぁ。

『ニルスのふしぎな旅』はスウェーデンの児童文学で子どもの頃に読んだ方も多いだろうし、団塊ジュニア世代が子どもの頃はNHKでアニメが放送されていたのを観ていたのではなかろうか。NHKアニメではゴダイゴのタケカワユキヒがOPとEDを作曲していた。

『ニルスのふしぎな旅』は主人公の少年ニルスが小人サイズになって渡り鳥と共に旅をする物語だったけれど、ニルスの相棒のモルテンは渡り鳥ではなくニルスの家で飼われていたガチョウだった。

そもそも。私は『ニルスのふしぎな旅』に対して思い入れがないので物語の細部は忘れてしまっていた。渡り鳥旅する物語だった…って事と、渡り鳥のリーダーが「アッカ隊長」って名前だった事くらいしか覚えていない。渡り鳥の種類は何だったっけか? もしかしたらモルテンはガチョウではなかったのか?

調べてみたところ渡り鳥の種類はガン。モルテンは記憶の通りガチョウだった。ガチョウは空を飛ばない。じゃあ、どうして『ニルスのふしぎな旅』でモルテンは空を飛んでいたのか? そもそもニルスが小人サイズになったのだから、ガチョウのモルテンが空を飛んだって良いんじゃないか…って話。

ニルスは妖精に魔法をかけられて小人になっているので、モルテンだってその流れで空を飛んだのだろうね程度の話。児童文学だもの。魔法があっても不思議じゃない。人間は小人になるし空を飛ぶことに憧れていたガチョウのモルテンは空を飛ぶのだ。

ちなみに。ガチョウとアヒルは似ているけれど、分かりやすい違いがある。ガチョウはクチバシの上部にコブのようなものがあるけれどアヒルにはそれが無い。

ウォーキング中に見掛けるガチョウは空を飛ばないけれど、いつ訪れても自由気ままで、時にはハトを威嚇したりして機嫌良く暮らしている。

ウォーキングをしていなかったらガチョウに遭遇することはなかっただろうし、この年で『ニルスのふしぎな旅』について考えることもなかったかも知れない。

モルテンはガチョウだけど空を飛ぶのだ。今さらだけど児童文学の自由さって凄い。

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日記
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