夫とウォーキング中、街中でスナックの扉に演歌歌手のポスターが貼ってあるのを見つけて演歌の話で盛り上がった。「女性が歌う演歌の歌詞って大きく分類すると2つに分かれるよね」と。私が考える分類はこんな感じ。
- 日陰の女(不倫や水商売の女性)あくまでも2番目女の歌
- 日の当たる女(正妻)どんなに浮気されても1番目の女の歌
日陰者女の歌と言うと『銀座の恋の物語』とか『恋におちて』とか『ホテル』などが思い浮かぶし、日の当たる女の歌となると『女の操』とか『三年目の浮気』とか『夫婦坂』みたいな歌が上がってくる。
演歌の世界の場合、男は浮気をする生き物で女は浮気をされる生き物…みたいな図式があるけれど、男と女はほぼ同数なので、それって一概に当てはまらないな~と感じる。
演歌における日陰の女のイメージは昭和歌謡だと圧倒的に水商売の女が多いように思うけれど、案外そうとも言い切れなくて『さざんかの宿』では既婚女性が不倫をしている。
私はリアルで「不倫をしている主婦」と会ったことがないけれど、既婚男性と付き合っていた未婚女性(非水商売女性)は複数いた。
彼女達は普通の会社員で経済的に自立していた。そして残念だけど私の知っている所既婚男性と付き合っていた未婚女性達は漏れなく捨てられていて男は元の鞘に収まっている。
そんな話をしている中で夫が「夫に不倫された妻からすると、夫が水商売の女性とか風俗の女性にお金も気持ちも突っ込むより、水商売じゃない女性との不倫だったら金銭的な被害は少ないよね」みたいなことを言い出した。
……確かに。既婚男性と付き合っていた女友達の当時を思い出すにつけ、なんか男のいいように利用されているような気がしていた(もちろん彼女の周囲の人達はそんな男とは別れた方が良いと言っていた)
彼女の家に既婚男性がやってきて晩ごはん食べてセックスして本宅に帰宅する…みたないルーティン。飲みに行ったりしてホテルに…ってパターンもあったようだけど、男性が水商売女性と付き合う時に女性に湯水のようにお金を捧げるようなことはなかったように思う。
「水商売の女性じゃない不倫だからって、良い訳じゃないよ。むしろ1番の悪党だと思う」と憤慨する私に「そうかもなぁ~無課金不倫おじさん…って感じだよな」と夫。
無課金不倫おじさん!
……ホントそれだ。課金せずして不倫を楽しんで、最終的には居心地の良い場所に戻っていく無課金不倫おじさん。現在進行系で日本中にイッパイいると思う。
私は結婚してから1度も夫を裏切ったことがない。そもそも独身時代から恋愛偏差値が低かったのでロクな恋愛をしておらず、お付き合いしている人がいる時はその人を裏切ったことがない。なので不倫をする人の気持ちは分からないし他人の恋にとやかく言うつもりはないけれど、ふと「娘にはちゃんと言い聞かせておかなきゃな」みたいな気持ちになってしまった。
世の中には無課金不倫おじさんが沢山いる。無課金不倫おじさんと付き合ったとて百害あって一利なし。若いお嬢さん方はくれぐれも無課金不倫おじさんの魔の手に引っ掛からないようにして欲しい。娘が家を離れる前に伝えておこうと強く思った。