2024年8月31日(土)は台風(熱帯低気圧)の影響で日本中、何となく落ち着かない感じだった。この1週間は大阪も直撃する…いやしない…と翻弄されていたけれど、台風の影響はほとんどなかった。
そんな落ち着かない土曜日。通信大学合同説明会に行ってきた。大学の説明会…と言っても娘のためではなく私のためのもの。
「もしかしたら台風の影響で合同説明会は中止になっちゃうかもな」と心配していたけれど、無事に開催されてホッとした。ただし台風の影響で参加を見合わせて資料だけ展示する大学もあった。
私のお目当ては日本福祉大学、佛教大学、星槎大学の3校。残念ながら佛教大学は資料のみの参加で直接話を聞くことは出来ず、星槎大学はブースにいた職員と来場者のやり取りを見ていて、なんだか話を聞く気が無くなってしまったので話を聞きにいかなかった。
前にもチラッと日記に書いたけれど、大学に行って社会福祉士の資格を取りたいと思っていて「まぁ…無理だよね」と思いつつ、諦め切れないところがあったので直接話を聞いてみることにしたのだ。
合同説明会は参加大学が減ってしまっていたし雨も降っているので空いているだろう」と思っていたのに、日本福祉大学のブースは10人ほどの順番待ちをしている人がいた。10人と言っても現役の高校生が親と来ている…と言う組もあったので6組くらいのイメージ。スタッフは複数人いたので、めちゃくちゃ待たされた訳ではなかったものの、まさかの順番待ちだった。
天気の悪い土曜日に朝から大学の説明会に来る大人がこんなにたくさんいるんだと感動してしまった。
順番が来てブースに座ると「お聞きになりたいことは決まっていますか?」と聞かれたので、質問したいことを説明した。
- 授業の配分(WEB授業とスクーリングの配分等)について
- 3年次編入した場合の学費
- 社会福祉士と精神保健福祉士のW受験について
- 2年間で必要なトータルの学費
- 社会福祉士受験に必要な実習について
担当してくれたスタッフの方は感じの良い人で説明も分かりやすくて好印象。「こんなスタッフを抱えている大学なら信頼できそうだな」みたいな気持ちになった。
日本福祉大学の場合、スクーリングは土日に設定されているので社会人が働きながら通うことは可能。だけど、今の職場にいると正直難しい。土日は日曜参観とか運動会とか研修があったりする。もうこの時点で「今の仕事と大学の両立は不可」って感じ。
社会福祉士と精神保健福祉士のW受験については「やれる可能性がゼロではないが超人でないと無理」とのこと。W受験を考えて入学する人はいるけど、なかなか難しらしい。1年から入学して4年スパンで考えるならアリかもだけど、3年次編入の2年間だとカリキュラムが忙し過ぎるそうだ。そもそも2年間で社会福祉士の勉強をすること自体「けっこう頑張らないといけないんです」って話だった。
そして私が理解していなかったのは学費のこと。以前HPで見た時は「ざっくり50万円くらい…と認識していたのだけど、あれは社会福祉士の実習を免除されている人の金額なので、実習ありきでの入学となりと2年間で80万円くらいかかる。誤差30万。たかが30万。されど30万。聞いておいて良かった。
そして1番「おおっ」ってなってのが実習の件。社会福祉士になるには実習が必要なのだけど、来年度入学生から法律的に実習の制度が変わったとのこと。かつては2年間に分けて実習していたそうだけど、来年度入学生からは4年生になってから1度に実習するらしい。実習期間は約30日。2つの施設へ実習にいく。
「大学の実習あるんで仕事休ませてください」と言って30日間もカジュアルに休める職場って素敵だなぁ(白目)
帰宅して夫に話をしたら「いいじゃない」と言ってくれた。「実習ある年は一時、仕事辞めるのも視野では?」とも。
働きながら社会福祉士を取得するのって私が思っていた以上に壁が厚かった。特に私が引っ掛かったのは学費80万円と実習30日。コレって普通の大学生ならなんてことない話だろうけど、社会人にはけっこうキツイ。
そしてアレですよ。そんなにお金と労力を注いで取得する社会福祉士って資格。取得したからってたぶん費用はペイ出来ないってところに二の足を踏んでしまう。福祉の仕事は儲からないからなぁ。
建築CAD検定を受験する時は働きながら当時にしてはお高いスクールに通ったけれど、あの時は「コレ取ったら絶対稼げる」って確信があったから迷わなかったし、費やした費用なんて一瞬で回収出来た。
保育士試験の時はそもそも独学だったから、テキスト代と受験料しかかかっていない。もちろんかけた費用は回収できた。社会福祉士は…取った後に働いたとしても費用の回収は難しいし、最悪、私の資格コレクション化する可能性さえある。
夫からは「白蓮さんは本当にお金に弱いよね。お金に親でも殺されたの? 世の中にはぐたらない事で大金を溶かす人もいるんだよ。30万円くらい誤差でしょ?」と笑うけれど、お金に親を殺されないまでも、お金に苦労した経験がある私はどうしてもお金に執着してしまうのだ。
「福祉についてもっと学びたい」って気持ちは本当だけど、子どもじゃないので「それはそれとして仕事や収入に繋げたい」と思っているので、悩ましい限りだ。
それはそれとして。説明会に足を運んだこと自体は良かったと思っている。世の中には「働きながら大学に行きたい」と志をもった大人が案外多い…って事を目の当たりにしたのは感動だったし、何よりも疑問に思っていたとこを解消できた。
孔子は「四十にして惑はず。五十にして天命を知る。」と言っているけれど52歳の私は天命を知るどころか迷いっぱなしだ。どうしようもないほど大人げない中年だけど1度しかない人生なので盛大に悩んでいこうと思う。