昨日は前の職場の同僚が遊びに来てくれた。
元同僚は現在失業中。派遣で働いていたのだけれど契約が終わって次の仕事を探しているとのこと。お母様の病気の事もあって前の契約は延長せずに、しばらくお母様の看病に集中していたらしい。
私も元同僚も40代。親の介護とか将来の事とか憂鬱になる話ばかりだ。
元同僚は手芸が好きで時々娘に自作した「リカちゃんのドレス」を送ってくれる。ドレスと言ってもかなり本格的なもので、娘だけでなく娘の友達にも大好評。「いいなぁ……どうしてこんなドレス持ってるの? どこで売ってるの?」と娘はいつも羨ましがられている。
元同僚にドレスのお礼を言いつつ「こんなに上手なら副業的にオークションとかで売ってみたら?」なんて話をした。すると「売れるレベルじゃないから、もっと勉強したくて洋裁習いに行きたいんだけど……」と元同僚。
ずっと洋裁を習いたいと思っていたそうなのだけど、費用もかかるしイマイチ踏ん切りがつかずに、ずっと伸ばし伸ばしにしているらしい。私は「失業中の今はじめるのは無理かも知れないけれど、仕事が決まったらすぐに習った方がいいよ」と背中を押した。
元同僚はどちらかと言うと慎重派と言うか「デモデモダッテ」なタイプ。だけど私達はもう40代。やりたい事があるのなら、やれるうちにやっておかなければ、いつなんどき「やりたくても出来ない」事にならないとも限らないのだ。
例えば長期に渡る親の介護。例えば自分の健康問題。来年どこか来月だって「当たり前のような明日」が迎えられる保障はない。
元同僚がどう考えるのかはともかくとして「YOU!やっちゃいなよ!」と猛プッシュしておいた。
「今、やっておかなくちゃ」と言うのは他人事じゃなくて私自身の焦りと言うか、戒めでもある。
「やらない理由」を探していても良い時代は過ぎてしまったのだ。いつ、どんな状態に陥ったとしても後悔しないような生き方をしたいと思う。