年末…と言うと大掃除。だけど我が家はコレって言う大掃除はしていない。
掃除をするのなら暖かい季節の方が良いと思うのだ。そして大掃除の定番…とも言える換気扇はフィルターを使っているし、フィルターを交換する時に掃除をしているので「年末だから」と掃除をしていない。
だけど「何もしない」って言うのは気が引けるので、本棚や机の引き出しなどを片付けることにした。本棚は読まなくなった本や漫画をブックオフに持って行き、机の引き出しに入っていた「使わないけど捨てたくない思い出の品」を押入れの天袋にある「思い出BOX」に収納した。
我が家には家族全員、1個ずつ「思い出BOX」と名付けられた小さめのダンボール箱がある。そこには「絶対に使わないけど思い出の品だから捨てたくないもの」が収納されている。
例えば…娘の場合は幼稚園の頃に大好きだったリズムゲーム『プリティーリズム』で集めていたプリズムストーンとか、「石くん」と名付けて大事にしていた顔を顔を描いた石とか。私の場合は古い写真だの娘を妊娠中に書いていて日記(紙ベース)だの、娘が小さい頃に描いた絵だの。
久しぶりにに思い出BOXを開けてみたところ自分の中ではとっくに捨ててしまったと思っていた同人誌が発掘されしまったた。
かつて私は親友のFと同人誌を作っていた。俗に言うところの「薄い本」ってヤツだ。
当時はTwitterもpixivも無かったため、二次創作の好きなヲタクは大抵、個人ホームページを持っていたし、コミケやその他同人誌即売会で同人誌を売っていた。
発掘された同人誌はかつて作った物の中でも特に気に入ったものを厳選しているらしく、全て残っていた訳でなかったけれど、自分の黒歴史を振り返ると同時に、当時の私達の熱の入れよう驚かされた。
例えば…だけど、発掘された同人誌(写真左)はコピー本と言ってコンビニのコピー機で印刷してホッチキス留をした冊子だ。コピー本のくせに遊び紙を入れる豪華仕様になっていた。たぶん1冊300円らいで販売していたと思うのだけど、紙代やコピー代、イベントへの参加費等を考えると確実に利益は出ていないと思われる。
当時の私とFは純粋に「楽しいから」って理由だけで同人誌を作り続けていたのだと思う。
発掘された同人誌の写真をLINEでFに送ったところ「何であんなに力を入れて作ってたんやろ…って不思議に思うくらい凝ってるな」と、当時を懐かしがっていた。
あの頃は私もFも若くて元気でヲタクとしての情熱がありあまっていたのだ。
発掘された同人誌は再び思い出BOXに収納した。次に思い出BOXを開けるのはいつになるかは分からないけれど、きっと次に開けた時も「懐かしい~」と声を上げてしまう気がする。
私もFも、どこにでいるただのヲタクで特に何かを成し得た訳ではないけれど、あの頃に吹き出していた情熱は今でもかけがえのない物として、今でも心のどこかに潜んでいる。
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