中国旅行2日目の朝。
前日、嘔吐した娘の体調が回復するよう期待していたけれど、この日も娘は朝から「吐き気がする」との事で絶不調。
中国旅行2日目は北京動物園と故宮博物院を観光する予定。夜は北京ダックを食べて、カンフーショーの鑑賞。
中国旅行のメインとも言える行程が組まれていた。私達家族、大ピンチ。
北京動物園からのフリータイム突入
娘は吐き気が酷くて朝食も食べられそうにないとのこと。
食事を出来ない子どもを連れて、観光なんて出来る訳がない。
私達家族にとって初めての海外旅行。だけど、娘の身体には変えられない。
1日中、ホテルで寝ているのもアリだとは思ったのだけど、娘も北京動物園のぱパンダを観るのを楽しみにしていたので、パンダだけ観てツアーを抜け、地下鉄でホテルに戻る計画を立てた。
タクシー移動もアリなのだけど、北京市は渋滞が酷いので、地下鉄の方が早く移動出来るだろうと判断。
北京動物園
この日、ホテルを出発したのは午前7時20分。ツアーガイドさんの判断で「渋滞を避けて開園と同時に北京動物園へ行こう」と言う作戦。
「動物園に行くなら朝イチ」と言うのは私も大賛成。
ちなみに北京動物園は朝イチでパンダの食事がスタートするので、開園8時と同時に入園すれば、パンダのお食事風景を堪能する事が出来る。
北京動物園にいるパンダは6頭。うち1頭が子どもパンダ。
パンダはある程度成長すると、互いに戦ってしまうので1頭1頭、別々に飼育される。パンダ6頭が見放題なのは流石はパンダの本場。
娘が気に入ったのはこのパンダ。
このパンダが扉を向いて直立しているのには深い理由がある。
パンダは笹を食べるイメージがありますが、笹以外の物も大好きとのこと。
このパンダはあの扉の向こうから、自分の好きなタケノコやリンゴが出てくることを知ってて、扉の前で直立待機しているとのこと。私達がいる間、ずっと直立不動だった。
ちなみに中国でパンダグッズを買うなら、動物園内のオフィシャルショップがオススメ。万里の長城近くの土産物店の4分の1の値段でぬいぐるみが販売していた。
我が家は義母が「パンダのぬいぐるみが欲しい」と言うので、義母のリクエストに応えて1つだけ購入。
写真で見ると、超絶可愛く見えるパンダグッズだけど、手にとってみるとそうでもないし、たぶん日本のぬいぐるみの方が可愛いので、購入する場合はよくよく考えて戴きたい。
北京の地下鉄でホテルへ
パンダを観た後はツアーから離脱。地下鉄に乗ってホテルを目指すことに。
中国は日本以上にIT化が進んでいて、地下鉄の切符はタッチパネルで購入。
私達は現金で切符を買ったけれど、電子決済利用者の方が多いかも。
そしてホームドアは完備。地下鉄に乗るのにも荷物検査。
そもそも北京市内は警察官(公安)が多く、日本よりも警備が厳しくてビックリ。街中、公安がウロウロている印象。
地下鉄を乗り継ぎ、ホテルに帰還。娘はそのままベッドへGO!
ホテルに着いてからは、まず夫に周辺偵察に行ってもらってから、夫婦で娘の食べられそうな物を買い出しするついでに、昼食など。
娘が食べられそうな物(果物とかゼリー飲料とか)を購入したお店。日本で言うところの成城石井的な感じ。
中国の物価的にはお高めだけど、体調不良の娘でも食べられそうな物が購入出来たのはラッキーだった。
ちなみに、日本の食材は何でも揃っていて日本酒、納豆、味噌、なんでも手に入る。
蘭州牛肉麺
私達夫婦が選んだ昼食は、北京の街のあちこちで見かけた蘭州牛肉麺。たぶん、中国では流行っているのだと思う。
お値段は日本円で1杯400円ってところ。
狭いお店で中国人がひしめき合うようにして麺を食べる中、私達夫婦もササッとお昼。素麺のようなタイプと、刀削麺のようなタイプを1種類ずつ選んで注文。
個人的には刀削麺のようなタイプの方が好み。
ちなみに、上に乗っている牛肉は出し殻のような味で全く美味しくなくて、どちらかと言うとスープメインで食べるのかな…っ感じ。
実のところ、前日にレストランで食べた四川料理よりも美味しかった!
北京の街を散策
昼食の後は交代で北京の街を散策。
せっかく北京に着たというのに、故宮博物院にも行かないなんて…って感じだったのだけど、フリータイムが1番楽しかったかも。
宿泊した北京5L飯店は、貿易センター(貿易中心)と言う巨大なショッピングセンターの地下街と繋がっていて、この地下街が凄かった!
いわゆるブランドショップ街なのだけど、平日の昼間っから中国人富裕層がガンガン買い物をしていて、とにかく勢いがある。
地下街には巨大なスケートリンクもあって、競技としてスケートをしている選手がコーチと2人1組で練習していた。
中国の経済格差にとにかくビックリ。
- 庶民は電気自転車で爆走して、1杯400円のラーメンを食べる生活。
- 富裕層は1個700円のハーゲンダッツのアイスクリームをサラッと食べる生活。
大阪の街も百貨店に行けばブランドショップがあるけれど、ブランドショップで爆買いしているのは中国人観光客。そして中国のブランドショップ地下階が買い物をしているのも中国人。
中国人富裕層、恐るべし!!
北京の街のウロウロ歩き
ブランド地下階もそれなりに面白かったけれど、庶民の街も活気があって楽しかった。マクドナルドとか、サブウェイがありつつ、いかにも中国っぽい建物も混在している。
中国のバス。アコーディオンみたいな感じで連結式になってる。車も人も自転車もバイクも、中国の街はとにかく人が多い!
北京市と言ってもホテルやオフィスが多い場所はそれなりに整っているけれど、少し筋を入ると庶民のクラスゾーンが広がっていて、こちらは路駐上等って感じ。
北京市内は整備されている地区と、そうでない地区の差が激しくて、上の写真はおそらくお金持ちのお子さまが通う学校。門には当然のように警備員。
露天で食べ物を売っているところとか、個人商店とかもっと写真を撮っておけば良かったと後悔。娘のこともあって、観光に集中出来ていなかったって事もある。
ホテルの一室での夕食
夕食はホテルの部屋で食べることに。
娘は果物やゼリーなど。私と夫は中国の成城石井的な店で仕入れた謎の食べ物を色々と。
中国の国営放送を観ながら、スーパーで買った惣菜を食べていると我が家にいるような錯覚に陥ってしまった。
中国のテレビ番組は言葉が分からないなりにも面白かった。ゴールデンタイムのバラエティ番組はどこの国も大して変わらないのかも。
1日、ゆっくりしたのが良かったのか娘も少しずつ回復。
観光できなかったのは残念だったけれど、午後から嘔吐することもなく、機嫌良く果物を食べたりしていた。
北京名物の北京ダックを食べずに、ホテルで惣菜を食べると言うある意味貴重な夜だった。(4日目へ続く)