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スポーツミュージカル『energy~笑う筋肉』の感想。

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先の日曜日に『energy~笑う筋肉』を観に行ってきた。

私は独身時代から演劇、歌舞伎、宝塚やミュージカルを観るのが大好き。しかし娘はガチガチの体育会系。プリンセスがテーマのディズニーオンアイスを観に行っても「面白かったけど、来年は行かなくてもいいわ」と言い放つほど、私とは方向性の違うタイプ。

そんな娘でも「スポーツをテーマにしたミュージカルなら楽しめるかな?」と言うことで、連れて行ってみることにした。

energy~笑う筋肉PR動画

『energy~笑う筋肉』はスポーツをテーマにした言葉の無いミュージカル。

スポーツミュージカルと言ってみ出演者が歌って踊る訳ではなくて、イメージとしては音楽に合わせてスポーツの技を披露する感じ。途中、観客が参加するコーナーもあったりして、飽きのこない構成になっていた。

身体表現がメインの興行と言うと、アイスショーやサーカス(シルクドソレイユ等)、中国雑技団等、色々なものあるけれど『energy~笑う筋肉』はそれらの興行のチケットの代金よりも随分お安い設定になっている。なので、シルクドソレイユ等で観た超絶技を期待していくとガッカリすると思う。

ただ『energy~笑う筋肉』には、超絶技を堪能できる興行とは違った良さがあった。

1つは笑いとユーモア。もう1つは「身体を動かすのって楽しいね!」と思えるような素直な喜びに溢れいた。

「笑う筋肉」と言うサブタイトル通り、笑いをテーマにしているらしく、沢山の笑いを挟んでいて、公演中笑いが起こる事が多かった。特に子どもの笑い声が目立っていて、小学生の心を鷲掴む感じがすごかった。

そして私が1番感心したのは「子どもの頃、友達と公園に行って夢中で遊んだあの感じ」が舞台の上で再現されていたってことだ。

私のような運動大嫌い人間でも子どもの頃は公園で友達と遊んだことがある。体育は苦手でも遊ぶのは大好きだった。公演で夢中になって遊ぶ楽しい感覚が『energy~笑う筋肉』の舞台にはあったと思う。

大人も子どもも楽しめる舞台になっているけれど、個人的にはスポーツに取り組んでいるお子さんにオススメしたい。

バレエ、新体操、体操、アクロバット、ダブロダッチ(縄跳び)等、様々なスポーツの要素が組み込まれているので、スポーツが大好きなお子さんなら楽しく観ることが出来ると思う。

私の家から石油が出たら「娘が通っている体操教室に通っているお子さん達を全員ご招待したい」と思ったほどだ。

1つだけ「イマイチ」と思ったのは「人は人に感動する」と言うキャッチコピー。

この公演。正直「感動」を売りにするには、ちょっと弱い。

素晴らしい公演だと思うのだけど、色々な要素を突っ込んでいるだけに、1つ1つの技はブッチギリで凄いって訳ではない。

公演のためにメンバーを集めて練習しているため、1年中同じことをしているチーム(サーカスとかアイスショーとか雑技団)の公演の精度と較べるのは可哀想ではあるのだけれど、集団になった時もズレの目立つところがあった。

「盛り上がる演目」として推していた物の中でも「あれって…その道の人なら普通に出来るよね?」レベルの物も多いので「感動」を売りにするのはどうかと思う。

ただ、舞台の出来としては評価したいし「ミュージカルでもないサーカスでもないスポーツをテーマにした舞台」があっても良いと思う。気持ちの良い公演で私も充分楽しませてもらった。

熱量の高い良い公演だったと思った。

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