あ行

歌川たいじ

花まみれの淑女たち 歌川たいじ 角川書店

歌川たいじの作品を読むのはこれが2冊目。 はじめて読んだ『やせる石鹸』が猛烈に面白かったので、新作が出たら読みたいと思っていたのだ。ただ『やせる石鹸』に続く2作目は母親とトラウマを描いた作品らしく、イマイチ読む気になれなかったので、2...
秋吉理香子

鏡じかけの夢 秋吉理香子 新潮社

作者の作品を読むのはこれで3冊目。1冊目、2冊目が気に入ったから3冊目を読んでみた…と言う訳ではなくて、図書館でなんとなくジャケ借り。耽美な表紙はロマンティックなタイトルから「もしかして、ゴシックホラー?」と予想した。 内容はほぼ予想...
李龍徳

愛すること、理解すること、愛されること 李龍徳 河出書房新社

李龍徳の作品を読むのはこれで3冊目。 初めて読んだ『死にたくなったら電話して』はイマイチ好きになれなかったのだけど、次に読んだ『報われない人間は永遠に報われない』がちょっと良かったので追いかける事を決めた作家さん。 読後感悪い系...
大竹昭子

間取りと妄想 大竹昭子 亜紀書房

世の中には家を買う予定もないのに不動産チラシを眺めるのが好きな人って多いんじゃんいだろうか? かく言う私もその中の1人だ。特に間取り図は見ているだけで気持ちが昂ぶる。「この家だったら、ここにベッドと本棚を置いて、冷蔵庫はここで…ああ、...
稲垣えみ子

寂しい生活 稲垣えみ子 東洋経済新報社

作者の事も作品の内容も知らない状態で、題名と表紙でジャケ借りした。題名から「独身1人暮らし女性のエッセイかな~」と予想。私は現在既婚者だけど、夫と出会うまでは一生独身で生きていくのだと思っていたので、独身女性の生き方については色々思うところ...
安藤祐介

不惑のスクラム 安藤祐介 角川書店

大人のための青春小説だった。40代以上のおじさん達の草ラグビーチームの物語。死に場所を求めて河川敷にきた主人公がふとしたキッカケから草ラグビーチームに参加することになる。ラグビーチームのメンバーは中高年のおじさんばかり。みなぞれぞりれに人生...
石田千

ヲトメノイノリ 石田千 筑摩書房

最近、本のアタリが非常に悪い。ず~っと本を読んでいると不思議と「自分の好みではない本ばかりに行き当たる」って時がある。そして今、その真っ只中にいる。もちろん「手に取って読む本の全てが面白い」なんて時期もある訳で、こればかり「運」としか言いよ...
安壇美緒

天龍院亜希子の日記 安壇美緒 集英社

初挑戦の作家さん。第30回小説すばる新人賞受賞作とのこと。 題名を聞いて宮尾登美子の『鬼龍院花子の生涯』を連想した人は私だけではないと思う。そして「これはきっと大河ロマンに違いない」と期待してしまったのも私だけではないと思う。 ...
朝比奈あすか

みなさんの爆弾 朝比奈あすか 中央公論新社

朝比奈あすかの作品を読むのは何冊目だろう。「大好きでハマっている」と言うほどではないのだけれど、手堅くて大外れが少ない作家さんだと思っている。この作品もまずまず面白かった。 それぞれタイプの違う5人の女性作家が主人公の短編集。作家が作...
戌井昭人

ひっ 戌井昭人 新潮社

私。戌井昭人がかなり好きなのだと思う。 この人の描く駄目人間はどうしてこうまで魅力的なのか? 2012年度の芥川賞候補だったとのこと。戌井昭人は何度となく芥川賞の候補に上がっているのに何故か受賞出来ていない。芥川賞にしても直木賞にして...
伊吹有喜

なでし子物語 伊吹有喜 ポプラ社

前回読んだ『天の花 なでし子物語』のシリーズ1作目。『天の花 なでし子物語』この作品の次の話とのこと。時系列的には「なでしこ子物語→天の花 なで子物語→地の星 なでし子物語」と進んでいくとのこと。 前回読んだ『天の花 なでし子物語』の...
伊吹有喜

天の花 なでし子物語 伊吹有喜 ポプラ社

作者の作品を読むのはこれが3冊目。いいじゃない。個人的にはかなり好き。『カンパニー』の時は微妙に引っ掛かる部分があったけれど、私が思うに作者は昨今衰退しているメロドラマが得意なのだと思う。メロドラマ好きな人には猛プッシュしたい。 静岡...
奥村光

雪の階 奥村光 中央公論新社

Twitter界隈で絶賛されていたので手に取ってみた。私からすると初挑戦の作家さん。作品は二・二六事件をテーマにしていて主人公は華族の令嬢。「これは設定だけでストライクなヤツ!」と前知識がほとんどない状態で読んだ。 結論から先に書きま...
小川洋子

口笛の上手な白雪姫 小川洋子 幻冬舎

8つの短編小説からなる短編集。なんだかんだ言って小川洋子の信者なので、小川洋子の新刊は取り合う読む事にしている。『妊娠カレンダー』以降、ずっと追いかけている作家さんではあるけれど『博士の愛した数式』でブレイクしてからは「きれいなジャイアン」...
朝井リョウ

風と共にゆとりぬ 朝井リョウ 文藝春秋

薄々そうじゃないかと思っいてたけど、私は作者の書く作品とは相性が悪いらしい。全く受け付けないかと言われるとそうでもなくて面白いと思った作品もあるし「上手いなぁ」と感心したりもするけれど、方向性の違いと言うのかな。作者の作品と私は相容れない水...
石牟礼道子

潮の呼ぶ声 石牟礼道子 毎日新聞社

初挑戦の作家さん。水俣病患者に寄り添って生きた作家として知らている作家さんで先日、亡くなられたと言うニュースを聞いて「そう言えば1冊も読んでいなかったな」と思い、手に取った。本当なら代表作の『苦海浄土』を読むべきなのだろうけれど『苦海浄土』...
石井遊佳

百年泥 石井遊佳 新潮社

第158回芥川賞受賞作。『おらおらでひとりいぐも』と同時受賞。芥川賞が同時に2作出ることもあると言えばあるけれど「2つとも芥川賞を出さずはいられなかった」と言うことなのだから、面白いに違いない…と手に取った。作者は東大出身で現在はインド在住...
秋吉理香子

婚活中毒 秋吉理香子 実業之日本社

婚活にまつわるミステリ短編集。前回読んだ『聖母』が面白かったので他の作品も読んでみようと手に取ったのだけど期待外れだった。そこそこに面白かったのだけどビックリさせられたのは収録されている4作品のうち1つだけ。あとの3作品については「ふ~ん」...
伊吹有喜

彼方の友へ 伊吹有喜 実業之日本社

竹久夢二や中原淳一が活躍した少女雑誌『少女の友』を発行していた実業之日本社創業の120周年記念作品。この作品はあくまでも小説だけど作品の背骨になっている雑誌『乙女の友』はかつて少女たちが夢中になった『少女の友』をモデルにしている。少女小説が...
朝比奈あすか

人間タワー 朝比奈あすか 文藝春秋

なかなか面白かった。力作の部類に入ると思う。作者は私とさほど変わらない年齢なのに、子どもから老人まで上手いこと描く人だなぁ…と感心した。前回読んだ『自画像』のように登場人物の世代を絞った作品よりも、この作品や『天使はここに』のように様々な年...