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宝塚歌劇団の謎過ぎる価値観。

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宝塚歌劇団では宙組の事件以降、劇団大切の改革が行われているらしい。

『ベルサイユのばら』以降なんだかんだと宝塚に通っている身なので、宝塚界隈の情報は耳に入ってくるのだけど「宝塚歌劇ファン界隈」の考え方には正直ついていけないな~と感じる部分がある。

宝塚歌劇団は株式会社化つれてことによってタカラジェンヌは会社の社員として扱われるらしい。私は単純「そうであるなら福利厚生とか給与関係もキチンとしてもらえて良いね」と思った。

宝塚ファン界隈では「今までタカラジェンヌは結婚したら退団するのが暗黙の掟だったけれど、それについて考え直す」って問題で色々な意見が出ている。「色々な意見」と書いたけれど「タカラジェンヌの結婚を容認するなんてケシカラン」って声の方が大きい気がする。

  • 結婚したタカラジェンヌなんて応援できない
  • ファンの夢を壊さないで欲しい

……って意見が多かった。

ガチの宝塚ファンではない私は「えっ?それって正気で言ってるの?」とビックリしてしまった。

会社を法律に則って経営するのであれば男女雇用機会均等法だの労働基準法だのに従わなければいけない。「結婚したら退職してください」なんてこと、一般企業ではタブーとされているのであれば、そりゃあ宝塚の中の暗黙のルールも変更が必要だと思う。

  • タカラジェンヌが産休とか育休を取れるのか?
  • トップスターが出産とかアリなのか?

……など問題は多い。現実問題として宝塚トップスターが結婚して妊娠出産を経て人気を保つのは難しいだろう。だけどそのことと会社組織としてのルールは別の話。

それとも宝塚歌劇のガチファンのみなさまは自分達が応援するタカラジェンヌ達を法律を無視するようなブラック企業で働かせたいのだろうか?

そもそも。上から言われなくてもトップスターが結婚する…となった場合「結婚したら人気は保てないだろうから退団するか?」ってことはご本人が考えるんじゃいないかな。あるいは「結婚や出産してもなお私はトップスターとして君臨し続けることができるのだぁぁ」みたいな強者が出てくるのなら、それはそれで面白いと思うのだけど。

宝塚って女子校みたいノリがあって「女性だけの劇団。だからこそ女性が自由に伸び伸び活躍できる」ってところが魅力だと思っていた。そして女性だけの劇団だからこそ女性に優しくあるべきだと思っていただけに「タカラジェンヌが結婚するなんてケシカラン」って反応には心底驚いてしまった。

そんな宝塚歌劇団も今年で111周年。111周年の記念式典公演の炎上っぷりは、なかなかイカしていた。宝塚OB達の観劇マナーが最悪だった…ってアレ。

幕が上がる時間になってもおしゃべりやスマホ撮影が止まらず、おしゃべりが続く中、強引に幕を開けるも公演中もおしゃべりが続き招待されていたファンがTwitterで苦言を述べたところ、OBから「宝塚が111年続いてきたのはOBの功績なんだ」って言葉が出てしまったのは最悪だった。「てめぇら誰の金で飯食ってきたんだよ?」って話。

宝塚歌劇団…知れば知るほど独特の世界で面食らってしまう。

私は何だかんだ言ってキラキラした宝塚歌劇…大好きなのだけど「宝塚歌劇とその界隈は現代社会の常識とは違う特殊な価値観を持った集団である」と認識させられた。それについては残念に思う。

そして残念に思いつつも「それはそれ。これはこれ」と劇場へ足を運ばせてもらっている。それって「作家本人はクズ野郎でも作品が面白ければOKなので小説は好き」みたいな感覚と同じなのかも知れない。

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