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お盆休み最終日に酒クズを救護した話。

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お盆休み最終日の朝。酔いつぶれて行き倒れている男性を救護した。しかも1人じゃなくて2人。

お盆休み最終日は「明日から出勤だから軽くウォーキングして、それ以外はゆっくり過ごそうね」と言うコンセプトで朝食だけ済ませて、夫と2人、山の中腹にある神社を目指した。

暑い…と言っても朝の気温はまだマシだったので、至極ご機嫌で歩いた私達夫婦は駅前の路上で倒れている男性を発見した。

事故なのか病気なのか熱中症なのか…と駆け寄ってみたのだけれど、酔いつぶれて寝ていただけだった。失禁していて酷いありさま。声を掛けてみると辛うじて会話はできるけれど、ほとんど寝ている状態。

ふと視線を上げると10メートルほど離れた場所にもう1人男性が倒れていた。こちらの男性は失禁こそしていてなかたけれど、ボストンバッグを路上に放りだし、財布もスマホも転がっている状態。いつから寝ていたのかは不明だけど、アスファルトは流れた汗で色が変わっていた。こちらも会話はできるものの起きる気配がない。

たぶん…だけど倒れていた1人のうち1人は帰省してきた人で、もう1人は一緒に飲んでいた地元の友達…って感じなのだと思う。年恰好や雰囲気がとても似ていた。

夫は「大丈夫だよ。酔い潰れているだけだ」と言うけれど、私は「このまま放置していたら熱中症になるかも知れないし、財布を盗まれる可能性もあるから警察に電話する」と110番に電話をかけた。命の危機にあるようには見えなかったで救急車を呼ぶのは遠慮した。だって酔っ払いだし。

かなり待たされたもののバイクに乗った警察官が3人やってきたので、状況を説明して引き渡し、私達夫婦はウォーキングを再開した。

夫は「白蓮さんは偉いなぁ。俺、難波の駅とかで見慣れてるからかも知れないけれど通報しようと思わなかった」と言った。確かに繁華街ならよくある光景かも知れないけれど、私達が住む地域では見掛けない状況だった。そして警察が到着するまで、何人もの人が足を止めて声掛けしてくれる優しい世界だった(もうすぐ警察が来るので大丈夫です…と毎度伝えていた)

夫は私のことをしきりに褒めてくれたけど私は決して優しい人間ではない。むしろ経験者として「放置できない」と使命感に駆られたのだ。

私の死んだ父も酒クズだったので、何度となく警察の尾お世話になっていたし、私はそのたびにあちこち迎えに行った。もう本当に最悪だけど父も多くの人にご迷惑をお掛けして生きていたのだから私も社会にお返ししなければならない。

私が「あの人達の家族を思うと放置できなかった。きっと彼らは今日と明日は死ぬほど苦しいと思う。頭は痛いし、胸はムカムカして吐きまくるだろうし、あの様子じゃ脱水症状もあると思う。地獄の苦しみを味わって思い知ればいいんだ」と言うと、夫は「なんか言ってることめちゃくちゃだな。優しいのか怒ってるのか?」と笑っていた。

それはそれとして。経験者として語るけれども、あの類の事をする酒クズは「ついウッカリ羽目を外して」ではなくて、十中八九常習犯。初めてではないだろうし、何度でも同じことをする。何度となく迎えに言った私が言うのだから間違いない。

私もお酒は好きなので飲み過ぎてしまう人の気持ちはよく分かる。だけど翌朝、寝床の中で「あ~昨日は飲み過ぎちゃったな。今朝は頭痛い(胸がムカムカする)なぁ」くらいに留めておいて欲しい。家に帰れないとか、失禁するようになったら依存症コース待った無しだから。

もしかしたら、あの酔い潰れた酒クズの2人は亡父が引き合わせてくれたのかも知れない。私は本気で2度と父に会いたくないと思っているし、たとえお盆であろうと「帰ってくるな」くらいの気持ちでいるので、お盆だと言うのに帰るに帰れず、その辺をウロウロしていたのかも。

お酒は楽しく飲みましょう。家族を哀しませるような飲み方はホント駄目。

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日記
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