専業主婦で家にいると訪問販売系の人や新聞だの牛乳だのの勧誘の人がドンドコやって来る。
私は1度もその類の物に引っ掛かった事がない。娘にも「わざわざ家にまで来て物を売ったり勧誘してくる人間を信用してはいけない。本当に良いものなら売り込みにくる必要はないなんだからね」と常々言い聞かせている。
先日、牛乳屋の勧誘がやって来た。
今の時代、牛乳屋は大変だと思う。我が家は毎日浴びるほど牛乳を飲んでいるし、自宅でR1ヨーグルトを密造している為、牛乳の特売日には大量に牛乳を購入しているけれど、牛乳屋で牛乳を頼もうとは思わない。牛乳屋の牛乳は質が良くて美味しいって事は知っているけれど、牛乳屋の牛乳を買っていたら我が家の家計が破綻してしまう。
ご近所さんでも牛乳を取っているお宅はほとんどない。
そんな中で牛乳の契約を取るのは至難の業だと思う。
たまにヤクザっぽいオジサンがやって来たりするけれど、適当にお帰り戴いている。しかし先日やって来たのはリクルートスーツを着た若いお嬢さんだった。お嬢さんの後には、いかにも慣れてます風のサラリーマン。新人研修なのだな…と納得した。
本社採用なのか、それとも下請け(協力会社)採用なのかは知らないけれど、イマドキ新人研修で訪問販売をさせるなんて頭がイカれているとしか思えない。
大学を出たばかりの新人に牛乳の契約が取れるとは思えないし、訪問先でキツイ言葉を投げつけられる事もあるだろう。一体、誰の得になる研修なのか?
- 現場の苦労を知るため
- キツイ言葉を受けた時の耐性をつける
こんなところかな…とは思うものの、それは研修でどうしてもやらなきゃいけない事なんだろうか? 大学を卒業して研修で延々と勧誘してまわって、精神的にタコ殴りにされる事が新人の為になるとは思えない。
個別訪問系の研修をする会社は意外に多く、4月5月はスーツを着た新人さんが住宅街をウロウロしている姿をよく見かける。しかも「いかにも怪しそうな会社」だけでなく、そこそこの規模の企業だったりするから驚かされる。
最近は労働人口の不足で「人材が集まらない」と言うことば問題になっていると言うのに、若い人の労働環境が一向に良くならないのが不思議でならない。非正規雇用の問題もそうだし、企業体質もそうだ。古臭い風習を守っている会社はいつか滅びていくと思う。
大学卒業したばかりであろう若者が作って笑顔で個別訪問している姿を見ていると、なんだかいたたまれない気持ちになっしまう。根性論だかなんだか知らないけど、謎の新人研修をする会社なんて滅びてしまえと、いつも思う。
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