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人を殴る(叩く)経験。

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突然だけど、これを読んでくださっている「あなた」は人を殴ったことってあるのだろうか? 私はある。

52歳の私が育ったのは昭和って時代は令和と違って子どもが喧嘩したときに「殴られたら殴り返せ」と言う親が普通にいた。小学校での喧嘩…殴り合いは珍しくなかったし、何なら女子だって人を殴った。

私はチビで身体が小さいくせに、やたら負けん気が強かったのでクラスの男子に殴られたら普通に殴り返していた。当然、負けて悔し涙を流していたけど。「女の子に手を上げちゃいけません」みたいな考えもあるにはあったけど普通に殴ってたよね。当時の男子達。

同世代の人と話をしていた時のこと。その人は3人の男の子の母で長男さんは独立して実家を出ていて、末っ子が現在大学生。彼女の話はとても印象的だった。

うちの子ども達は人生で1度も人を殴ったことない。男の子でそれって、昭和の価値観からするとちょっとビックリだよね。

「人を殴ったことがない」と言っても、言葉のコミュニケーション正しく獲得していない乳幼児期にありがちな「友達の玩具が欲しくて相手を叩く」みたいな時期の話は除外する。あくまでも学童期以降に行う喧嘩とかイジメのような場面だと思って欲しい。

彼女はとても穏やかで大人しくタイプの女性で女兄弟の中で育っているけれど「お姉ちゃんとは子どもの頃に掴み合いの喧嘩をした」と言う。もちろん小学校時代に友達から「叩かれた」ってこともあったし、自分も手を出したとのこと。

そう言えば。私の娘も人生で1度も人を殴ったことがないし、殴られたことは1度だけ。彼女が8歳の時に好奇心から「叩いて欲しい」と言われて、引っ叩いたことがあるけれど、本当にそれきりだ。当時のことは日記にも残している

暴力はいけない。当たり前のことだ。

今は学校でも「叩いた」「叩かれた」ってことがあれば、なかなかの問題になる。保育園や子ども園などでも「喧嘩で叩かれたりした」ってことがあれば、保護者に報告する必要がある。私はいわゆる療育園で働いているので「自傷・他害」のあるお子さんがいるので「他害させない」ってことには最大限に気を遣っている。

「喧嘩の時に人を叩く」って経験がないまま生きていくって、不思議な気がする。「もちろん喧嘩上等、叩いてOK」という昭和の価値観が良いと思っている訳じゃない。人を叩かないで死ぬことができれば、それに越したことはない。だけど、なんかこぅ…アレだわ。危機に直面したときに人を殴る(叩く)経験をしなかった人間は自分の身を守れるのだろうか?

これからの人間。人を殴らず成長するのがスタンダードになっていくなら、幼い頃に多少なりとも武道を嗜んでおいた方が良いのかも知れない。道を極めて云々ではなくて、子どもがスイミングを嗜む程度に殴り方を教えてもらっておく…的な。

娘には「何かあった時にはこうしなさい」みたいな話はちょくちょく伝えるようにしている。護身術ってほどではないけれど、知らないよりは知っておいた方が良い。

自分の身を守る方法を本能的に知っておくって大事なことだと思うだけに「人を殴った経験がない」って子ども達はそれで大丈夫なのかな?」とちょっぴり心配に思ったりする。

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