ある日、娘が「幼稚園の頃は良かったなぁ~。だって何やっても褒めてもらえたもん。簡単なお手伝いしても褒められたし、ちょっと良いことをしても褒められた」と愚痴をこぼした。
……今の娘はそんなに褒められてないのか?
自慢でしかないけど娘は親に似ず成績が良くて運動ができる。中学校3年間オール5だし、たぶん…だけど学校でも、なんだかんだ褒められていると思われる。陰キャで厨二病をこじらせて「世界が滅びればいいんだ」と半ば本気で思っていた母とは随分違う。
それはそれとして。仮に娘が家の外では褒められてないとしても、家での娘はけっこう褒められている気がする。
- 弁当箱自分で洗ってて偉い!
- 今日は言われなくても早く寝て偉い!
- さっさとお風呂入って偉い!
- 加湿器に水入れて偉い!
…これって…幼稚園の頃と同じなのでは?
私は娘に「加湿器の水入れて褒めらるとか、幼稚園児と変わらないのでは?」と言ったところ、娘は言った。
お母さん。不良がたまに掃除すると褒められるよね?普通の人は掃除するのなんて当たり前だから褒められないけど、不良は褒めてあげないと、いつまで経っても掃除する人間にならない…って分かっているから、褒めることで「これからも掃除しようね」って方向に持っていくんだよね? 私もそれと同じなんだよ。だから、これからもどんどん褒めて欲しい。
……あ…はい。分かりました。どんどん褒めます。
私は子育てに関して意識高い系ではなかったけれど「自己肯定感の低い子にならないよう気をつけたい」と常々思っていて、それに向けての努力は怠らなかった。
その成果が実ったのか、娘はどちらかと言うと自己肯定感の高い子に育っている気がする。だけど…ちょっと自己肯定感が高過ぎるでは?
色々と思うところもあるけれど「どんどん褒めて欲しい」なんてことは親にしてか言えないと思うので、これについては娘の希望通り、今後もどんどん褒めていこうと思う。
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