仕事中、ボロリと消しゴムが欠けてしまった。欠けたまは8㎜×12㎜。小指の先にも満たない小さな消しゴム片なんて、どうにも使いようがないので捨ててしまおうかと思ったのだが、たわむれに顔を描いてみた。黒ペンで目を。赤ペンで口と頬を。
……かっ、可愛い。可愛いぢゃあないか。
自分で描いておいて言うのもなんだけれど、素直で愛らしい表情の消しゴム坊やができてしまった(←何の脈絡もなく男の子のようだ)消しゴムに顔なんて描くんじゃなかった……ますます捨てられなくなってしまうではないか。あまりにも可愛かったので「消しゴム太郎」と名前を付けた。フルネームでは呼び辛いので「たろさ」と呼ぶことに。私は「たろさ」を引き出しの隅っこに置いておくことにした。
机の引出しをあけると、にこやかな笑みを浮かべて「たろさ」がいる。可愛いなぁ……なんか、和むなぁ。ホントのこと言うと「いい年してオカシイんじゃない?」と思う部分もあもある。それと同時に「人形のルーツってのは、こういうところからきているのかも」と思ったりもする。
ふとした悪戯心から「もの」に「顔」を描く。で。それにハマる。どんどんエスカレートしていけば立派な人形になる。私の「たろさ」は、あれ以上グレードアップはしないだろうけど、秘密の友人として末永く付き合っていきたい。会社に行く楽しみが増えてしまった。
「たろさ」をこっそり、隠し続けられるといいのになぁ。会社の人間に見つかったりした日にゃぁ恥ずかし過ぎる。別に悪いことしてる訳ぢゃないけど、私にも相応の見栄がある訳で。家に連れて帰れば良いのだろうが、なんとなく生まれた場所に置いてきたい気がして。もちろん、今の職場を離れる時は「たろさ」も一緒に連れて行くつもりだけれど。
「職場でのささやかな楽しみ」について書いてみたところで、今日の日記はこれにてオシマイ。
消しゴム太郎
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