有吉佐和子

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女二人のニューギニア 有吉佐和子 朝日文庫

作者の作品は、ほぼ攻略したつもりなのだが、手に入らない作品も多い。先日、古書店でやっと、この作品と巡り合えたのでホクホク購入してしまった。作者が文化人類学者の友人に連れられてニューギニアの奥地を歩いた記録で今でこそ「なんだ。旅行本かぁ」とい...
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乱舞 有吉佐和子 集英社

私の病床読書『連舞』の続編で、日本舞踊の家元夫人となったヒロインが、突然の事故で夫を失ったところから物語がはじまる。だいたいからして「続編」というのは、ツマラナイのが相場だが、すっとこどっこい、そうじゃない。正編にも負けず劣らず面白いのだか...
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連舞 有吉佐和子 集英社

私の愛する病床読書である。身体がズタボロで、辛くなってくると読みたくなる1冊。時代は第二次世界大戦前後。舞踊家の娘に生まれたヒロインの半生を描いた作品で、自分とはタイプの違う女性なのにヒロインの気持ちにシンクロして読んでしまう。 地味...
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一の糸 有吉佐和子 新潮文庫

この作品のヒロインは、作者の描いた女性の中では、奇抜なタイプではないかと思う。作品数の多い作家さんで、物語の幅広さはには目を見張るものがあるが、ヒロインに関していうならば「忍従の女」とか「努力の人だが地味な女」が圧倒的に多い。もちろん、この...
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針女 有吉佐和子 新潮文庫

針女と書いて「しんみょう」と読むらしい。要するにお針子さんのことである。夏…終戦記念日の前後になると、つい手にとってしまう1冊。第二次世界大戦の悲劇を女の視点から書いた小説で、なかなか上手い。 両親を早くに亡くし叔父夫婦に育てらたヒロ...
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香華 有吉佐和子 新潮文庫

有吉佐和子という作家は、話のネタを山ほどもっていた人で『恍惚の人』のような社会問題をテーマにしたものから『紀ノ川』のような年代物『真砂屋お峰』のような時代ものまで「これでもか、これでもか」と次々と違うタイプの話を送り出きた人ではあるのだけれ...
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華岡青洲の妻 有吉佐和子 新潮文庫

嫁姑文学の金字塔を挙げよといわれれば、私は真っ先にこの作品を思い浮かべる。それくらいに「嫁姑」の描写が凄い。独身者の私には「嫁姑」について実体験を語ることは出来ないのだが、それでも何某か感じてしまう部分が多い作品なのだ。久しぶりに再読したが...
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三婆 有吉佐和子 新潮文庫

表題作を含む7つの作品からなる短編集。表題作は、妻、小姑、愛人が1つの敷地で暮らすという設定で、何度もドラマ化されているので、そこそこ知名度は高いのではないだろうか。作者が得意とする「女の葛藤」物語。映像化される場合は、かなりデフォルメされ...
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助左衛門四代記 有吉佐和子 新潮社

和歌山県の、とある地主さん4代に渡る物語。作者の作品群の中で「世代物」というと、この作品の他にも『紀の川』が挙げられるが、両作品を較べると、残念ながらこの作品は『紀の川』には一歩届かないような気がする。私は有吉佐和子大好き人間だが、だからっ...
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夕陽ケ丘三号館 有吉佐和子 文春文庫

戦後の「社宅」を舞台にした妻達のお話。流石は有吉佐和子。女を観察する意地悪な目線が素晴らしい。作者は、団地生活も社宅暮らしも経験が無いと思うのだけど、それでもまるで「家政婦は見た」の市原悦子のように、その情景を見てきたように描き出しているの...
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有田川 有吉佐和子 角川文庫

数年ぶりに再読してみた。和歌山県で、明治から昭和を生きた女の年代記。作者は女の年代記的な作品をいくつか書いているのだが、この作品のヒロインは、他の作品のヒロイン達とは一線を画する。頭が良くて美しい良妻賢母型のヒロインが多い中で、この作品のヒ...
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紀の川 有吉佐和子 新潮文庫

久しぶりに再読してみた。和歌山県に生きた女の三代記。メインのヒロインは明治生まれの「花」という女性で明治から昭和まで生き抜くのだが、時代のバトンは花の娘の文緒、孫の華子へと渡されていく。時代の流れを感じつつ、女の一生を存分に楽しむことが出来...
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和宮様御留 有吉佐和子 講談社

何年かぶりの再読。江戸末期、徳川家に降嫁した皇女和宮は替え玉だった……と言う説に基づいて書かれた時代小説。学術書ではいので、あくまでも作り物として楽しむ本だと思う。和宮替え玉説は有名な話ではあるけれど、後世の人間が付け加えたのではないか…と...
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鬼怒川 有吉佐和子 新潮社

数ある有吉佐和子作品の中で、後味の悪さは1、2位を争う作品。面白くないかと言うと、そうとは言う訳ではないのだけれど、読後がどうにもやれ切れない。重々分かっていたはずなのに、うっかり再読してしまった。有吉佐和子の意地の悪さが盛り込まれた作品だ...
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恍惚の人 有吉佐和子 新潮社

産褥の床で何か本を読みたくなったのだけど、新しい本を読むほどに集中力は無かったので、久しぶりに再読を…と手に取ってみた。今更、説明する必要は無いであろう認知症の老人を扱った名作。時代背景や、認知症の扱いなど古臭い部分があるのは否めないが、改...
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海暗 有吉佐和子 文藝春秋

たいていの本は初めて読んだ時と、何年か後に再読した時で印象が変わったりする物だけど、この本に限っては再読しても印象が変わらなかった。今回、久しぶりに読んだのだけど、初めて読んだ時の気持ちがそのまま蘇ってきたのに驚いたくらいだ。 舞台は...