町屋良平

しき 町屋良平 河出書房新社

第159回芥川賞候補作とのこと。作者の作品は以前『青が破れる』を読んだ事があり、今回で2冊目。先に書いておくけれど、残念ながら私は作者とは全く気が合わないのだと思う。 作品が悪いとは思わない。私はこの作品を読むには年を取り過ぎたのだ。...
真梨幸子

ツキマトウ 警視庁ストーカー対策室ゼロ係  真梨幸子 KADOKAWA

なんだかんだ言いつつ真梨幸子の書くイヤミス(嫌な気分になるミステリー)は新作を楽しみにしている。キッカケは『更年期少女』。ヲタクの描写が気持ち悪くて、嫌な感じが半端ないのに面白くてたまらなかった。 今回の作品は題名から長編小説なのかと...
真梨幸子

ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで 万両百貨店外商部奇譚 真梨幸子 幻冬舎

私。作者の書くイヤミス(読んで嫌な気持ちになるミステリー)が大好きだ。イヤミスなんて読んでもまったく為にならないし、場合によっては楽しいよりも本気で嫌な気分になるだけなのにそれでも読まずにはいられない。怖いもの見たさと言うのだろうか。作風を...
真梨幸子

祝言島 真梨幸子 小学館

作者は最近「イヤミスの女王」と呼ばれているらしい。イヤミスとは読後、嫌な気分になるミステリーのこと。『更年期少女』を読んでから、新刊が目につくたびに追っているけれど、着々と作風を固めてきているな…と言う印象。私は謎解き系のミステリーは苦手だ...
真梨幸子

カウントダウン 真梨幸子 宝島社

面白かった! この人の書く小説は娯楽性が高くて素晴らしい。「これぞ小説を読む楽しみ」と言うか。名作かと聞かれたらそうではない気がするし、何度も読み返したいような作品でもないし、心にズシンと響くようなものもないけれど、ワクワクした気持ちでペー...
又吉直樹

火花 又吉直樹 文藝春秋

昨年、芥川賞受賞で話題になったピース又吉のデビュー作。流石にブームも落ち着いたらしく、図書館でも予約なしで読めるようになったので手に取ってみた。若手漫才師の先輩と後輩の青春と挫折を描いた作品。今さらながらに読んでみたいのだけれど、私にはこの...
松浦理英子

最愛の子ども 松浦理英子 文藝春秋

久しぶりの松浦理英子。ガツガツと作品を発表する作家さんではないだけに、新作で出ると「あっ! 新作出てたんだ」と嬉しくなってしまう。今回も期待以上の面白さだった。松浦理英子らしさが全面に出ていて相変わらずキレキレではないか。作者は御年58歳と...
町屋良平

青が破れる 町屋良平 河出書房新社

この作品の題名を見て昭和の読書好きなら「あれ? この題名どっかで見た事があるような…」と思ったのではなかろうか。 そう、宮本輝の名作『青が散る』と、なんとなく被る。全く偶然なのか、それとも作者が宮本輝をリスペクトしたのか理由は分からな...
松田青子

おばちゃんたちのいるとろ 松田青子 中央公論新社

幽霊・化け物がテーマの連作短編集。それぞれ落語や歌舞伎、民話等に出てるく幽霊などをモチーフにして描かれている。ちなみに題名はもモーリス・センダックの『かいじゅうたちのいるところ』と言う有名な絵本が下敷きになっていて、作品中にもチラリと出て来...
真梨幸子

私が失敗した理由は 真梨幸子 講談社

面白かった。物語がドンドン進んでいって、イッキ読みしてしまった。素晴らしい娯楽小説だと思う。スプラッタ描写はないけれど、人がバンバン死んでいくので「娯楽小説」と言うのはどうかと思うけれど「読んでいて先がきになる」という意味では最高だった。ミ...
町田康

ギケイキ 千年の流転 町田康 河出書房新社

「ゲキイキ」かと思ったら『ギケイキ』だった。町田康の作品だし、きっと「激烈にイク」と言う意味だろうと勝手に推察したのだけれど『義経紀』と言うことで『ギケイキ』って事らしい。よく見れば「千年の流転」と言う副題まで付いているし。町田康が好きな人...
万城目学

バベル九朔 万城目学 角川書店

お久しぶりの万城目学。題名に惹かれて手に取った。この人の付ける題名って他にない感じで大好きだ。訳の分からない感じの題名に訳の分からない物語。それが作者の個性だと思う。 しかし今回の作品はイマイチ面白くなかった。主人公は小説家を目指す青...
松井雪子

肉と衣の間に神は宿る 松井雪子 文藝春秋

作者の作品を読むのはこれで3冊目。初めて読んだ『刺繍天国』が面白かったので、なんとなく好印象の作家さんなのだけど、正直これは面白くなかった。言葉は悪いけけど、毒にも薬にもならない感じの作品だと思う。ハートフルで良い話。NHKのちょっと夜遅い...
町田康

スピンクの壺 町田康 講談社

町田康、2冊目。犬の語りで構成されている作品で『吾輩は猫である』の犬バージョンってところだろうか。創作なので小説ってことなのかと思ったり、エッセイっぽいな……と思ったり。主人公のスピンクはスタンダードプードル。飼い主の事を「ポチ」と呼んでい...
舞城王太郎

淵の王 舞城王太郎 新潮社

初挑戦の作家さん。ブレイクしたのはずっと前のことだけど、今まで食わず嫌いしていた。ペンネームから「なんかチャラそうで嫌だなぁ」と。ペンネームって意外と重要だと思う。この作品とは全く関係ないけれど、桜木紫乃も同じ理由が長らく読む気になれなかっ...
真梨幸子

お引っ越し 真梨幸子 角川書店

「引越し」がテーマの連作短篇集。それぞれ独立した話だった。ただ、どの物語にも「アオシマ」と言う苗字の男が登場する。今回は推理とかサスペンス言うよりもホラー寄りな感じ。『世にも奇妙な物語』とか、星新一の嫌な感じのショートショートとか、筒井康隆...
町田康

告白 町田康 中央公論新社

感想のリクエストを戴いたので手に取ってみた。町田康は初めて読む作家さん。「面白い」との評判を聞いていたけれど、食わず嫌いしていた部分もあったし、なんとなく縁が無かったのだと思う。この作品は「河内十人斬り」と言う明治時代に実際にあった事件をモ...
真梨幸子

5人のジュンコ 真梨幸子 徳間書店

題名が示す通り「ジュンコ」が5人登場する。メイン主人公の佐竹純子は醜女なのに男を手玉に取る悪女。他のジュンコ達は連続不審死事件に関わっているという設定。佐竹純子を中心のパーツとして、他のジュンコのパーツを組み合わせて1つのお話になっていた。...
マンロー・リーフ

はなのすきなうし マンロー・リーフ 岩波書店

本の内容とはまったく関係がなくて恐縮なのだが、今朝、はじめて『はなのすきなうし』と『みんなの世界』の作者が同一人物だってことに気がついた。読書録も書いてみるもんだなぁ~などと1人で納得。作者が好きで絵本を選ぶような年頃でもなかったのに、同じ...
マンロー・リーフ

みんなの世界 マンロー・リーフ 岩波書店

「世界はみんなのものなので、こんなことをしちゃいけません」ってことをメインにした極めて道徳的な絵本である。こういう道徳絵本は面白くないものと相場が決まっているのだが、子供の頃のお気に入り絵本だった。現在は大好評絶版中のようだ。やはり今時には...